予選5番手に留まったカルロス・サインツ(フェラーリ)、2023年4月1日F1オーストラリアGP
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フェラーリF1、再審請求へ…オーストラリアでのサインツ5秒ペナを受け

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F1第3戦オーストラリアGPでのカルロス・サインツに対する5秒ペナルティを受けスクーデリア・フェラーリは再審請求権を行使。国際自動車連盟(FIA)に見直しを求めたようだ。

米「RACER」によるとチーム代表のフレデリック・バスールは「議論の最中であるため詳細は明かしたくない」としつつも、「再審査を求める嘆願書をFIAに送るつもりだ」と認めた。現時点でFIAからの受理に関する発表はない。

フェラーリのスポーティング・ディレクターを務めるローラン・メキーズとフレデリック・バスール代表、2023年3月4日F1バーレーンGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリのスポーティング・ディレクターを務めるローラン・メキーズとフレデリック・バスール代表、2023年3月4日F1バーレーンGP

オーストラリアGPではレース後、ハースがリザルトに対する「異議申し立て」を行ったが、これはフェラーリが今回採った「再審請求」とは全く別のプロセスだ。

スチュワードの決定に対する不服は異議申し立ての対象外であり、行使の期限も暫定順位発表から30分以内と短い。

一方の再審請求は「競技中に利用できなかった重要かつ関連する新たな証拠」が事後に見つかった場合、スチュワードの決定に対して再審理を請求する事ができるというもので、その期限は競技終了後14日に定められている。

つまりフェラーリとしてはまず、裁定決定時にスチュワードが入手できなかった新たな証拠を提出する必要がある。証拠が認められて初めて公聴会が開かれる。

再審請求へと踏み切った理由についてバスールは、同じタイミングで調査の対象となりながらペナルティを逃れたピエール・ガスリーとエステバン・オコン、ニック・デ・フリースとローガン・サージェントの例を挙げた。

赤旗からのラスト2周のリスタートでサインツは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)との接触による「全責任」を問われてペナルティを受け、4位フィニッシュながらも12位に終わったが、時を同じくして混乱のターン1~2で発生した別の2件に関してはお咎めなしの裁定が下された。

バスールは「無線で聞いたと思うがカルロスの最大の不満は、非常にレアなケースだとして公聴会が開かれなかった事だった。表彰台に影響しない以上、ガスリーとオコンがそうであったように公聴会を開く事は理にかなっていた事だと思う」と語った。

また「同じコーナーで3つのインシデントがありながらも、同じ判断が下されないという状況を避ける事はF1のためになる」とも述べた。

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