2023年3月5日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1バーレーンGPの決勝レース開始直後のホームストレート
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グラフで見るF1:各チームはこの1年でどれだけ速くなった? 最も伸びていないのはアルf…

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2023年シーズンの開幕バーレーンGPが閉幕した。この1年で最も多くパフォーマンスを引き上げたのはどのチームなのか? 開発の成果が最も見られないのは角田裕毅のタウリと、ロメオの”アルファ勢”だ。

新世代グランドエフェクトカーの導入から1年。この間、各ファクトリーではコース上で収集したデータ、ドライバーからのフィードバックなどを元に、懸命の開発作業が続けられてきた。

進化を測るための一つの目安として、2022年と2023年の双方でシーズン・オープナーを務めたバーレーン・グランプリ予選のチーム別ファステストを比較した。

いずれのチームも成果を挙げているが、途方もないゲインを得た者がある一方、殆ど代わり映えのない者もあり、進化の程度は大きく異る。

順位 チーム 2023 2022
1 アストンマーチン 1:30.336 1:32.777 -2.441
2 ウィリアムズ 1:31.461 1:32.664 -1.203
3 レッドブル 1:29.708 1:30.681 -0.973
4 メルセデス 1:30.340 1:31.048 -0.708
5 アルピーヌ 1:30.914 1:31.621 -0.707
6 ハース 1:30.809 1:31.461 -0.652
7 マクラーレン 1:31.381 1:32.008 -0.627
8 フェラーリ 1:30.000 1:30.558 -0.558
9 アルファタウリ 1:31.400 1:31.635 -0.235
10 アルファロメオ 1:31.443 1:31.560 -0.117

ご覧のように誰よりも速さに磨きをかけたのはアストンマーチンで、なんと2.4秒にも及ぶ。飛躍と呼ぶに相応しい。2番手には1.2秒の向上を果たしたウィリアムズが続く。

実際アストンはフェルナンド・アロンソが予選5番手を獲得し、決勝では衝撃的の3位表彰台を獲得した。またウィリアムズはアレックス・アルボンがポイントを持ち帰り、ローガン・サージェントは新人最上位となる12位でフィニッシュしている。

3位表彰台獲得を祝うフェルナンド・アロンソとランス・ストロール、アストンマーチンF1チーム、2023年3月5日F1バーレーンGP決勝レースCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

3位表彰台獲得を祝うフェルナンド・アロンソとランス・ストロール、アストンマーチンF1チーム、2023年3月5日F1バーレーンGP決勝レース

弱小チームほど翌年のマシン開発においてアドバンテージを得る事ができる「スライド・スケール空力テスト規制」の導入により、両チームはライバルより多くの開発が許可されてきた。

例えば昨年の6月30日以降、ウィリアムズは基準値の115%、アストンマーチンは105%の風洞・CFD時間が与えられていた。逆にフェラーリは75%、メルセデスは80%と、ベースラインより少ない開発しか許可されていない。

ただ、予算上限違反に伴うペナルティ分を含めて基準値の63%にまで制限されているにも関わらず、レッドブルはコンマ9秒を縮めて3番手の伸びを記録した。

メルセデス、アルピーヌ、ハース、マクラーレン、フェラーリはコンマ6~7秒アップと僅差で並ぶ。

1ラップペースで最も成長が見られないのは、角田裕毅のアルファタウリとアルファロメオだ。過去1年でのゲインは各々、コンマ2秒とコンマ1秒に留まる。

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