F1テスト《最終日》午前速報:2度の赤旗、ルクレール最速…アルファタウリは早くも3桁目前
2023年のF1プレシーズンテスト、最終3日目午前のセッションは2度の赤旗を経て、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が週末最速となる1分31秒024を記録してタイムシートのトップに立った。
2番手には、ルクレールよりも一つ柔らかいC5コンパウンドを履いたジョージ・ラッセル(メルセデス)が続き、ランス・ストロールに代わって来週末の開幕バーレーンGPへの出場の可能性が高まっているフェリペ・ドルゴビッチ(アストンマーチン)が3番手に続いた。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | Gap | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルクレール | フェラーリ | 67 | 1:31.024 | 0.000 | C4 |
2 | ラッセル | メルセデス | 83 | 1:31.442 | 0.418 | C5 |
3 | ドルゴヴィッチ | アストンマーチン | 77 | 1:32.075 | 1.051 | C5 |
4 | ペレス | レッドブル | 69 | 1:32.459 | 1.435 | C3 |
5 | ガスリー | アルピーヌ | 56 | 1:32.762 | 1.738 | C3 |
6 | アルボン | ウィリアムズ | 53 | 1:32.793 | 1.769 | C4 |
7 | ヒュルケンベルグ | ハース | 77 | 1:33.329 | 2.305 | C3 |
8 | ピアストリ | マクラーレン | 44 | 1:33.655 | 2.631 | C3 |
9 | ボッタス | アルファロメオ | 72 | 1:36.854 | 5.830 | C3 |
10 | デ・フリース | アルファタウリ | 87 | 1:38.244 | 7.220 | C3 |
3日目のオープニング・セッションは赤旗から始まった。開始7分というところでセルジオ・ペレス駆るレッドブルRB19からセンサーが脱落。マーシャルによる回収のために一時中断となった。
2度目はバルテリ・ボッタス。ターン8でクルマを停めた。ギアボックスのトラブルが疑われる。ピットウォールに座っていたアンドレアス・ザイドル代表は渋い表情を浮かべた。
🚩 RED FLAG 🚩
Valtteri Bottas has stopped out on track 😫#F1 #F1Testing pic.twitter.com/AYITPsjJks
— Formula 1 (@F1) February 25, 2023
アルファロメオは昨日の午後のセッションでも周冠宇がピットレーンでストップするというトラブルに見舞われている。
順風満帆ではないのはマクラーレンも同様だ。MCL60は再びホイール・ウィングレットに問題を抱え、ガレージ内ではヒートガンを使って補修に取り組むメカニックの姿があった。
チームは「非常に些細な問題」であり、初戦に間に合うように対処する予定だと説明したが、スケジュールはタイトであり、来週の金曜までに必要パーツを設計、製造して空輸する時間はほとんどない。
そんなMCL60での午前の走行を担当したルーキー、オスカー・ピアストリは走行わずか44周に留まり、ターン9では本テスト初となるスピンを喫した。
Oscar Piastri has a BIG spinning moment out on track! 😳
The Australian driver recovers quickly to continue on #F1 #F1Testing pic.twitter.com/KPU7PB4Fvo
— Formula 1 (@F1) February 25, 2023
そんな2チームとは対照的にアルファタウリ「AT04」の信頼性はこの日も高く、ニック・デ・フリースは角田裕毅にバトンを繋ぐに先立ち、全車最多となる87周を重ねた。赤旗がなければ3桁の大台に乗っていた可能性もありそうだ。
同じホンダRBPTエンジンを搭載するシニアチーム、レッドブルのペレスは67周を重ねて4番手でランチブレイクへと向かった。5番手にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)、6番手にはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が続く。
午後にも4時間15分に渡るセッションが行われる。テストの模様はDAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。