バーレーン・インターナショナル・サーキットでアルファタウリ「AT04」をドライブするニック・デ・フリース、2023年2月25日F1プレシーズンテスト
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1テスト《最終日》午前速報:2度の赤旗、ルクレール最速…アルファタウリは早くも3桁目前

  • Published: Updated:

2023年のF1プレシーズンテスト、最終3日目午前のセッションは2度の赤旗を経て、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が週末最速となる1分31秒024を記録してタイムシートのトップに立った。

2番手には、ルクレールよりも一つ柔らかいC5コンパウンドを履いたジョージ・ラッセル(メルセデス)が続き、ランス・ストロールに代わって来週末の開幕バーレーンGPへの出場の可能性が高まっているフェリペ・ドルゴビッチ(アストンマーチン)が3番手に続いた。

Pos Driver Team Laps Time Gap Tyre
1 シャルル・ルクレール フェラーリ 67 1:31.024 0.000 C4
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 83 1:31.442 0.418 C5
3 フェリペ・ドルゴヴィッチ アストンマーチン・メルセデス 77 1:32.075 1.051 C5
4 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 69 1:32.459 1.435 C3
5 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 56 1:32.762 1.738 C3
6 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 53 1:32.793 1.769 C4
7 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 77 1:33.329 2.305 C3
8 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 44 1:33.655 2.631 C3
9 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 72 1:36.854 5.830 C3
10 ニック・デ・フリース アルファタウリ・RBPT 87 1:38.244 7.220 C3

3日目のオープニング・セッションは赤旗から始まった。開始7分というところでセルジオ・ペレス駆るレッドブルRB19からセンサーが脱落。マーシャルによる回収のために一時中断となった。

2度目はバルテリ・ボッタス。ターン8でクルマを停めた。ギアボックスのトラブルが疑われる。ピットウォールに座っていたアンドレアス・ザイドル代表は渋い表情を浮かべた。

アルファロメオは昨日の午後のセッションでも周冠宇がピットレーンでストップするというトラブルに見舞われている。

順風満帆ではないのはマクラーレンも同様だ。MCL60は再びホイール・ウィングレットに問題を抱え、ガレージ内ではヒートガンを使って補修に取り組むメカニックの姿があった。

チームは「非常に些細な問題」であり、初戦に間に合うように対処する予定だと説明したが、スケジュールはタイトであり、来週の金曜までに必要パーツを設計、製造して空輸する時間はほとんどない。

そんなMCL60での午前の走行を担当したルーキー、オスカー・ピアストリは走行わずか44周に留まり、ターン9では本テスト初となるスピンを喫した。

そんな2チームとは対照的にアルファタウリ「AT04」の信頼性はこの日も高く、ニック・デ・フリースは角田裕毅にバトンを繋ぐに先立ち、全車最多となる87周を重ねた。赤旗がなければ3桁の大台に乗っていた可能性もありそうだ。

続報:テスト最終日総合結果

同じホンダRBPTエンジンを搭載するシニアチーム、レッドブルのペレスは67周を重ねて4番手でランチブレイクへと向かった。5番手にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)、6番手にはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が続く。

午後にも4時間15分に渡るセッションが行われる。テストの模様はDAZNフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。