フェラーリF1の2023年新車、バスール新体制下で変則デビューか
イタリア国内のメディアによるとスクーデリア・フェラーリは、「675」のコード名で開発が進められている2023年型F1マシンを2月14日(火)のバレンタインデーに発表する見通しだ。
マラネッロのチームは例年、フィオラノ・サーキットで新車をデビューさせているが、フレデリック・バスール新体制への移行を経て来季は会場をイモラへと変更。ローンチイベントと同日にフィルミングデーを利用したシェイクダウンを行うと報じられている。
フィオラノがカレンダーに掲載されていない一方、イモラは第6戦の舞台として5月21日にエミリア・ロマーニャGPが開催される。伝統よりも実利、といったところだろうか。
マッティア・ビノットの置き土産となった「675」にはハースのギュンター・シュタイナー代表が言うところの「爆弾」のような速さを持つ新型パワーユニットが搭載される予定で、2007年のキミ・ライコネン以来となる16年ぶりのタイトル奪還が期待される。
バスールの采配と手腕も注目される。F3時代にバスールのチームでタイトルを勝ち取った経験を持つロマン・グロージャンは伊「La Gazzetta dello Sport」とのインタビューの中で次のように述べ、太鼓判を押した。
「フェラーリ(のチーム代表という職務)は誰にとっても大きな挑戦だけど、僕はフレッドがその仕事をやってのけると強く信じてる」
「彼はシャルル・ルクレールと親しいから雰囲気は良くなるはずだし、カルロス・サインツの事もよく知っている」
グロージャンは同じフランス出身のバスールを「生まれながらの競争者」と表現し、「これほどまでに技術的な理解があり、ドライバーがなすべき事を理解しているチームのボスに会った事はない。まるで彼自身がドライバーであるかのように感じることもある」と付け加えた。
「フェラーリは来年、タイトルを賭けて争えるはずだ」
現時点で新車発表日時を公表しているのはアストンマーチンのみだ。英国シルバーストン本拠のチームは2月13日(月)に「AMR23」をローンチする。