感動動画…フェラーリ主催の送別会、F1を去るベッテルに特別な贈り物。リカルド・アダミが明かす思い出
11月20日(日)のアブダビGPを以て15年半に渡るF1でのキャリアに終止符を打つセバスチャン・ベッテルのために、スクーデリア・フェラーリはささやかな送別会を行い特別な贈り物を用意した。
それは2018年のベッテルの彼女「ローリア(Loria)」こと、フェラーリ「SF71H」のエンジンカバーだった。メカニックやエンジニア等、かつて共にF1世界選手権を戦い抜いた戦友たちからの寄せ書きが所狭しと記されている。
送別会にはメンバーの他、シャルル・ルクレールやカルロス・サインツ、アントニオ・ジョビナッツィ、チーム代表のマッティア・ビノットらが駆けつけた。ベッテルもイタリア語でスピーチをし、感謝の気持ちを伝え、全員をハグして回った。
フェラーリは集合写真に「誰もがセブのファンだ。例えそうでないと言っても、みんなセブのファンなんだ」と書き添えた。
Everyone is a Seb fan. Even if they say they’re not, they are a Seb fan 😎 #essereFerrari🔴 #AbuDhabiGP #Seb5 #DankeSeb pic.twitter.com/KuDdiV5LDJ
— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) November 19, 2022
レッドブル・レーシングでの4連覇を経てベッテルは2015年にフェラーリに移籍。アストンマーチンへと移る2020年末までに118戦を戦い、優勝14回、ポールポジション12回を記録した。チャンピオンシップ最高位は2017/18年の2位だった。
ベッテルはF1キャリアの約40%をフェラーリで過ごした。その中で最も多くの成功を共にしたのが”ローリア”だった。ベッテルは2018年に優勝5回、ポールポジション5回を獲得してランキング2位でシーズンを締め括った。
ベッテルとの思い出について、レースエンジニアとしてトロロッソとフェラーリの両チームでベッテルを支えたリカルド・アダミは、コースの内外を問わず良い思い出が多すぎて選べないとしながらも「2008年のモンツァでの壮絶な初勝利」と「2015年のマレーシアでの予想外のフェラーリでの初勝利」を挙げた。
曰く、ベッテルはフェラーリに「方法論や細部へのこだわりという点で多くをもたらし、すべてのレベルで改善を推し進めた」と言う。またシミュレーターの開発にもかなりの時間を割き、結果として「遥かに優れたツール」へと進化を遂げたと明かした。