レッドブル、F1アメリカGPでのコンストラクター獲得条件…9年ぶりの戴冠なるか
鈴鹿でのマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル獲得を経てレッドブル・レーシングは、2013年以来、実に9年ぶりのコンストラクターズ選手権制覇に王手をかけた。
早ければサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される次戦F1アメリカGPで今季の両チャンピオンシップは決する。獲得条件を以下にまとめる。
コンストラクター争いはレッドブルとフェラーリの一騎打ちだ。アメリカGPを含めた残り4戦で獲得可能な最大ポイントは191点。つまり、ランキング3位につけるメルセデスのタイトルの望みはない。
- レッドブル・レーシング(619点)
- スクーデリア・フェラーリ(454点)
- メルセデス(387点)
日本GPを終えた現時点でのフェラーリに対するレッドブルのリードは165点。アメリカGPの終了時点でレッドブルがフェラーリに147点差以上をつければ決着がつく。
フェラーリの立場に立てば、アメリカGPで少なくともライバルを19点、上回る成績を残さなければならない。これは極めて厳しい戦いだ。
何しろ、フェラーリが1-2フィニッシュを飾った上にファステストを加えても、レッドブルが3-4でチェッカーフラッグを受ければそれで決まってしまうのだ。
つまり現実的には、メルセデスがレッドブルを抑え込むか、あるいはマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスのいずれかがリタイヤするような状況にでもならない限り、翌戦以降に決着が持ち越される可能性はないという事だ。
なおフェラーリが今季1-2フィニッシュを達成したのは開幕バーレーンGPのみだ。
2014年に始まったV6ハイブリッド時代以降、メルセデス以外のチームがコンストラクターズ選手権を制した事はない。
最後にメルセデス以外のチームが勝ったのは2013年。第16戦インドGPでセバスチャン・ベッテルが6連勝を以てダブルタイトル4連覇を達成して以来、シルバーアローはF1を支配し続けてきたが、その歴史も今年で幕が下りる事になる。