F1日本GP、赤旗速度違反のピエール・ガスリーに罰則裁定
F1日本GPのスチュワードはレースディレクターからの報告を受けレース後、赤旗中に高速走行し続けたピエール・ガスリー(アルファタウリ)に関する審議を行い、ドライブスルーペナルティと2点のペナルティポイント(累積9点)を科す裁定を下した。
カルロス・サインツ(フェラーリ)のクラッシュを含む1周目の混乱を経て、レースコントロールはセーフティーカーを導入した後、赤旗中断を決定した。
LAP 1/53
Sainz into the barriers!
The Spaniard has spun off and is out of the race ❌#JapaneseGP #F1 pic.twitter.com/uAOJNeWIu4
— Formula 1 (@F1) October 9, 2022
スチュワードは映像およびテレメトリデータを確認の上、赤旗を経て事故現場を通過した後にガスリーが、複数回に渡って200km/hを超える速度で走行し、一時は251km/hにまで達していたと指摘した。
ガスリーは聴取の中で、コース上にマーシャルや障害物があった可能性があることを理解したとして、スピードを出し過ぎたと認めた。
ペナルティに関しては幾つかの事情を踏まえて軽減された。
時速200kmオーバーは「レギュレーションで要求される”ゆっくりとした”ものとは到底言えない速度」であったが、当時のコンディションにおいては更に高い速度で走行できた事、並びにコース上でトラクターと遭遇した際の「ドライバーのショック」が考慮された。
結果、スチュワードはガスリーにドライブスルーペナルティを科した。レースは既に終了していたため20秒が加算される事となった。
ガスリーは赤旗を経てピットへと戻る途中、200Rで車両回収用のトラクターとすれ違い、無線を通して「コース上のこのトラクターは一体何なんだ!? 横を通過したぞ!容認できない!何が起きたのか忘れたのか? 信じられない!」と怒りを爆発させた。
同様のコンディションの中で行われた8年前の鈴鹿でのF1レースでは、ガスリーの親友ジュール・ビアンキがマシンの撤去作業に取り組んでいた作業車と衝突。これが原因で命を落とした。
一件に関してはガスリーのみならず、多くのドライバーが批判的な声を挙げている。