表彰台に立つアレックス・パロウとコルトン・ハータ、2021年9月19日インディカー・シリーズ モントレーGP
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マクラーレンF1、アレックス・パロウ含む3名のインディカードライバーをテスト

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スペイン国内の報道によると、マクラーレンF1チームは9月14日~16日(金)にバルセロナのカタロニア・サーキットで非公開テストを行い、インディカードライバー達を評価する計画のようだ。

伝えられるところによると参加するのはアレックス・パロウとパトリシオ・オワードだ。先の2名と同じく旧車テストプログラム契約を結んでいるコルトン・ハータに関しては、メディアによって参加の有無に関して意見が割れている。

アンドレッティ・オートスポーツのコルトン・ハータ、2022年7月22日アイオワ・スピードウェイにてCourtesy Of Penske Entertainment

アンドレッティ・オートスポーツのコルトン・ハータ、2022年7月22日アイオワ・スピードウェイにて

2021年のインディカーチャンピオン、パロウの参加はほぼ間違いないようで、スペインの「SoyMotor」によると、F1マシンでの初テストを迎える25歳のスペイン人ドライバーは既に現地入りしている。

あとの2名は既にF1テストを経験済みだ。オワードは昨年末のアブダビでのポストシーズンテストでマクラーレンをドライブしており、ハータは今年7月にアルガルベ・サーキットで同じく2021年型MCL35Mを走らせた。

なおパロウは先日のインディカー最終戦での勝利を経てなお、来季の計画を明らかにしていない。所属先のチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)との間で勃発した2023年の契約を巡る訴訟沙汰は今も解決していないが、アメリカ国内では来季もCGRに残留するとの見方が広まっている。

チップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウ、2022年7月23日インディカー・シリーズ第13戦アイオワ250にてCourtesy Of Penske Entertainment

チップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウ、2022年7月23日インディカー・シリーズ第13戦アイオワ250にて

英国ウォーキングのチームにとって水曜から金曜までの3日間に渡って行われる今回のテストは、少なくともオワードとパロウを直接比較できるという点で大きな意味を持つ。ましてや舞台は豊富なテストデータがあるカタロニアであり、より正確な評価が期待できる。

とは言え、今回のプライベートテストは来季マクラーレンのF1シートとは全く関係がない。チームは2025年までランド・ノリスと契約済みで、契約承認委員会(CRB)の裁定を経てオスカー・ピアストリとの2年契約も確定している。

ピエール・ガスリーに代わりアルファタウリ入りの可能性があるハータに関しては、スーパーライセンスの発給に関してFIAが不可抗力条項を認めない方針と伝えられており、可能性は徐々に狭まっている。

ただ、レッドブルが主導する形で、アルピーヌが次戦シンガポールGPまでの間にハンガロリンクで計画しているプライベートテストに参加する可能性が報じられている。

アルファタウリの件がどういう結末を迎えるかは不透明だが、いずれにせよマクラーレンは、残りのシーズン中にピアストリ、またはハータをFP1で出走させる事を検討していると認めている。