アルファタウリ、アプグレ投入後 2戦連続でQ1敗退「2台にはQ2進出に足るペースがあった」
先週末のフランスGPでのピエール・ガスリーのQ1敗退に続き、アルファタウリは待望のアップグレードを投じてなお、深刻なペース不足を抱えており、F1第13戦ハンガリーGP予選では衝撃のダブルQ1ノックアウトを喫した。
両ドライバーは共にQ1でトラックリミット違反を犯した。1000分の35秒差でQ2進出を逃す16番手に終わった角田裕毅は「グリップが全くなかった」と訴えた。
ガスリーは角田裕毅よりも更に悪い19番手での敗退だったが、抹消された1分19秒116というラップタイムは、Q1で10番手を刻んだバルテリ・ボッタスに1000分の71秒と迫る中々のものだった。
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、本来であれば2台揃ってQ2に進む事ができたはずだとして、決勝ではダブルポイントを狙っていくと誓った。
「2台ともQ2進出に足るペースがあったのに、どちらもそうはならず、悔しい予選になってしまった」
「ピエールのQ1ベストラップは12番手であったが、ターン5でトラック・リミット違反があったためにそのラップが抹消されてしまい、Q2進出を逃す事になった」
「ユーキの方もタイムが抹消されてしまい、Q2のために最終アタックを余儀なくされた。ただ最終ラップで使ったタイヤセットはグリップが足らなかったと言い、0.035秒差でQ1突破を逃す事となった」
「チームとして満足することはできないし、データを見直してどこを改善すべきかを考える必要がある」
「決勝レースに向けて最高のグリッドを確保することはできなかったが、だからと言って明日の課題が変わる事はない」
「2台揃ってポイント獲得圏内まで前進できるよう集中して取り組んでいくつもりだ」
30日(土)のF1ハンガリーGP予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がキャリア初のポールポジションを獲得。2番手にカルロス・サインツ、3番手にシャルル・ルクレールと、後方にフェラーリの2台が続く結果となった。
2022年F1ハンガリーGPの決勝レースは日本時間7月31日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。