マクラーレン「期待に沿うものになっていない」ノリスに劣勢続きのリカルドに発破
マクラーレンのザク・ブラウンCEOはランド・ノリスの方が明らかに優勢にあり、移籍後の週末の殆どは「期待に沿うものになっていない」として、苦戦続きのダニエル・リカルドに発破をかけた。
英国ウォーキングのチームに移籍して以降、リカルドはチームメイトに対して劣勢続きだ。昨年のイタリアGPではチームに8年ぶりの勝利をもたらしたが、それ以外はパッとせず、マシンが刷新された今季も過去6戦で38点を稼いだノリスに対して僅か11点と遅れを取っている。
第6戦スペインGPは特にリカルドの苦戦が目立った。週末を通して扁桃炎に苦しんでいたノリスが8位フィニッシュした一方、リカルドは9番グリッドスタートの12位と後退し、チームにポイントを持ち帰る事ができなかった。
リカルドのパフォーマンスについてブラウンはSky Sportsとのインタビューの中で、昨年優勝した「モンツァと幾つかのレース」を除いては「彼自身の期待にも、チームの期待にも沿うものになっていない」と認めた。
バルセロナでのレースに関しては「我々はできる事を全てやったが、ダニエルはまだクルマに馴染めていない」として「またしても失望の週末に終わってしまった」と振り返った。
「兎に角、チームとしてハードワークを続けていくしかない。我々にできるのは、コミュニケーションをとり続け、プッシュし続け、今は上手くいっていない事が上手くいくようになることを願う事だけだ」
ブラウンはまた「ランドが優位に立っている事は間違いない」とした上で「ダニエルがランドにもっと肉薄して、チーム内で良いバトルが生まれることを望んでいる」と述べ、32歳のオーストラリア人ドライバーに発破をかけた。
ブラウンは更に、ノリスがリカルドに対して築いている差は、フェラーリとレッドブルのチームメイト間に横たわるそれ以上だとして「ランドは現時点で世界で最も優れたドライバーの1人だと思う。ギャップを見ればランドが如何に優れているかが分かると思う」と述べ、シャルル・ルクレールやマックス・フェルスタッペンに並ぶ逸材だと評価した。