フェルナンド・アロンソ、痛烈「無能」批判についてFIAに謝罪
アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソは、マイアミGPのスチュワードを「無能」と呼ぶなどして痛烈に批判した事について、国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ベン・スレイエム会長とスチュワードに謝罪したと説明した。
2度のF1王者は母国スペインでの週末を前に、マイケル・マシに代わって開幕5戦でレースディレクターを務めたニールス・ヴィティヒを知識不足だとして批判すると共に、聴取と証拠の検証を行わずに自身にペナルティを科したマイアミGPのスチュワードを「無能」と非難した。
ESPNによると日曜のレースを終えてアロンソは「モハメドとは本当に良い関係を築いている」と語った。バルセロナではアロンソがモーターホームの外でベン・スレイエム会長を話を交わしている様子が目撃されていた。
「個人的にはモハメドの事を本当に信頼性しているんだ。FIAへの対応や、彼が取り組んでいる改革、改善したいと思っている事についてね。僕は彼の行動と考えを全面的に支持しているし、マイアミでの一件や今シーズンの全般的な状況についても話したんだ」
謝罪したかと問われたアロンソは笑って「ああ、もちろん。特にモハメドにね!」と返して、批判を口にしたバルセロナの週末の前と今とでは「見方が変わった」と認めた。
チームとの意思疎通に問題が生じてQ1敗退を喫した予選を終えてアロンソは、今季4基目となるICE(内燃エンジン)を含めてパワーユニットの全コンポーネントを交換し、最後尾からレースに臨むも、開幕戦以来となる大逆転の9位入賞を飾った。
アロンソは「本当にハッピーだよ。もちろん、ポイント獲得は毎週末の目標だけどね」とレースを振り返った。
「昨日の予選が悪かったから、エンジンを交換する事に決めたんだ。週末を台無しにするようなものだし、ポイント獲得が難しいのは分かっていた」
「だからこうして9位を獲得できたのは、殆ど勝利と言って良いようなものだし気分も良い。ここから5戦、8戦、10戦と連続でポイントを取っていれると良いんだけどね」