フェラーリチーム代表のマッティア・ビノットと会話するレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表、2019年3月29日F1バーレーンGPにて
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メルセデスとは違う…舌戦消えた今季F1「ビノットはナイスガイなんだ」とレッドブル代表ホーナー

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フェラーリチーム代表との間に、メルセデスのトト・ウォルフ代表と昨年繰り広げたような非難の応酬がない事についてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、マッティア・ビノットは「ナイスガイ」なのだと主張した。

昨季はシーズンを経る毎にタイトルを争うメルセデスとの緊張関係が高まっていった。両者の争いはマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンによるコース上での衝突のみならず、チーム代表による絶え間ない場外での舌戦にまで発展した。

だが今季のタイトル争いのライバルはメルセデスからフェラーリへと変化した。少なくとも第5戦を終えた現段階ではフェラーリとの間にそういった険悪なムードはなく、フェルスタッペンとシャルル・ルクレールはお互いにコース内外を問わず敬意を払い、ヘルムート・マルコは「フェラーリを対戦相手として迎えることができ、本当に嬉しく思っている」と好意的だ。

F1第5戦マイアミGPの予選を前に「Netflixの視聴者は来年、あなたがトトを激しく非難するのを見られず寂しく思うだろう」と問いかけられたホーナーは「マティアはナイスガイなんだ。つまりは兎に角、(今年は)競争相手が違うって事だ」と答えた。

「昨年はコース上だけでなく、コース外でも様々な事が起きていたが、今シーズンの焦点はコース上での出来事によりフォーカスしているように思う」

「シャルルとマックスの間で素晴らしいレースが繰り広げられているし、開幕4戦は叙事詩のようだった」

「これがシーズンを通して続けば、必然的にどこかの時点で沸騰することになるだろうが、これまでは本当に敬意あるハードでフェアなレースが繰り広げられている」

唯我独尊の”ゼロポッド”に固執するメルセデスはレースペースこそ決して悪くはないものの、昨年見られたような支配的なパフォーマンスは影を潜め、ルイス・ハミルトンの8度目のタイトルは来年以降にお預けといった具合だが、ホーナーはメルセデスの挽回力を侮ってはいない。

「トトは今、忘れ去られているが、まだ4レースが終わっただけだし、メルセデスは昨日、最も速かったから、彼がショーに復帰する可能性は十分にある」とホーナーは語った。

「近いうちにメルセデスがこのパーティーに参加する姿を目にする事になるだろうと思う」

メルセデスは今季型W13について、”革新的”とまで言われた”ゼロポッド”を見限り、旧仕様の空力コンセプトにロールバックする可能性を除外しておらず、旧式との相関が取れるという意味でプレシーズンテストの会場としても利用されたカタロニア・サーキットでの次戦スペインGPが試金石になるものとみられる。