ダニエル・リカルド、オコン走行妨害で3グリッド降格…警告怠ったマクラーレンには罰金
F1サウジアラビアGPのスチュワードは3月26日の公式予選を終えて、アルピーヌのエステバン・オコンの走行を妨害したとして、マクラーレンのダニエル・リカルドに3グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。
リカルドは予選12番手とQ3進出を逃したが、Q2開始時にオコンのフライングラップを邪魔したとして審議に掛けられていた。
スチュワードは両ドライバー及びチーム代表者からの聴取並びに、映像・無線内容を検証した結果、リカルドがオコンの走行を「不必要に妨害」したと判断し、F1スポーティング・レギュレーション第37条5項への違反があったと認めた。
スチュワードによるとリカルドは、オコンが後方から迫ってきている事をチームから知らされていなかった。またオコンはラップの中止を余儀なくされながらも、Q2セッションそのものの「全体的なパフォーマンス」は損なわれなかったと認めた。
しかしながらスチュワードはそうした状況と違反の有無とは「無関係」だとして、リカルドに3グリッド降格ペナルティと1点のペナルティポイント(累積1点)を科すと共に、注意喚起を怠ったマクラーレンに対して1万ユーロ(約134万円)の罰金を科した。
14番手のミック・シューマッハはクラッシュを経て決勝を欠場するため、リカルドの降格によって周冠宇(Alfa Romeo)が12番手、ランス・ストロール(Aston Martin)が13番手、ルイス・ハミルトン(Mercedes)が14番手に昇格する見通しだ。
ポールポジションはセルジオ・ペレス(レッドブル)、2番手はシャルル・ルクレール、3番手にはカルロス・サインツと、初ポールのペレスをフェラーリ勢が包囲した。
2022年 F1サウジアラビアグランプリの決勝レースは日本時間3月27日(日)26時にスタート。1周6175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。