動画:ミック・シューマッハ「僕は大丈夫」恐怖の高速大事故を経てF1サウジアラビアGPを欠場
ミック・シューマッハはジェッダ市街地コースで行われた3月26日の予選で恐怖の高速クラッシュを喫し、27日のF1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースを欠場する事となった。ハースのチャンピオンシップ争いはケビン・マグヌッセンの肩に懸かる。
シューマッハは予選Q2のアタックの際に縁石に乗り上げターン12でスピン。高速のままコンクリートウォールにほぼ真正面から激突した。この衝撃でVF-22はエンジンを含むリアエンドが脱落する程の巨大なダメージを負った。
国際映像が事故現場を映さなかった事から容態が心配されたが、意識があるとの朗報に続き、シューマッハは救急車に乗せられサーキットのメディカルセンターへと搬送され、その後、ヘリコプターで地元キング・ファハド・フォース病院へと運ばれ検査を受けた。
セッションは当然赤旗中断となり、再開までに1時間弱を要する事となった。
ハースのギュンター・シュタイナー代表は衝撃的な事故を経て、リザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディを代役とせず、ジェッダでの50周のレースにマグヌッセン1台のみで参戦する事を発表した。
「今日は我々にとって本当に波乱万丈な一日だった。ミックが明らかな怪我を負わなかった事が何よりだ。彼は今、病院で医師の診断を受けている。病院で一晩様子を見ることになる可能性もある」とシュタイナーは説明した。
「これらの事実と我々の状況を踏まえ、明日の出走を見合わせることにした」
なおシュタイナーは事故後に直接、シューマッハ及び母コリーナさんと話をした事を認めた。
「彼とは直接話をした。彼も母親と話をした。私も母親と話をして最新の情報を伝えた」
「目立った外傷はない。ただ、衝撃によるダメージがないかを確認するために念の為に幾つかのスキャンをしたんだ」
2週間後にはメルボルンでのF1オーストラリアGPが控えている。チームはリスクを負ってシューマッハを明日のレースに出走させるより、万全の状態で次戦を迎える事を優先した。
シューマッハは予選終了から2時間半を経て、SNSを通してファンに無事を伝えた。
「やあ、みんな。取り急ぎ無事を伝えたくてね。気遣ってくれてありがとう。(チームに対して)クルマのフィーリングは最高だったよ」
Hi everyone, I just wanted to say that I’m ok🙏
Thank you for the kind messages.
The car felt great @haasf1team, we’ll come back stronger❤️ pic.twitter.com/Mwpy0767kN— Mick Schumacher (@SchumacherMick) March 26, 2022
ポールポジションはセルジオ・ペレス(レッドブル)、2番手はシャルル・ルクレール、3番手にはカルロス・サインツと、初ポールのペレスをフェラーリ勢が包囲した。
2022年 F1サウジアラビアグランプリの決勝レースは日本時間3月27日(日)26時にスタート。1周6175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。