”それなりのタイム”を刻み始めたレッドブルRB18「一歩前進」とフェルスタッペン / F1バルセロナテスト《3日目》
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは2月25日に行われたF1バルセロナテスト最終3日目の午前を担当。59周を走り込んで第1回プレシーズンテストを締め括った。
マイレージ稼ぎを優先したミルトンキーンズのチームは初日9番手、2日目も7番手と目立ったタイムを残していなかったものの、最終日は幾らかギアを上げたか。フェルスタッペンは上位勢よりも硬めのC3タイヤでトップから0.618秒遅れの4番手タイムを刻んだ。
レースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンは「ラップタイムもそれなりに出てきたし、ドライバーも満足しているし良い1日になった」と最終日を総括した。
また3日間を通して「非常に期待できる内容」になったとして、今後クルマの開発と改善を進めていく上で欠かせない「強固な基盤と進むべき方向性」が得られた点が最も前向きな材料だと説明した。
この日はアストンマーチンAMR22が火を吹き、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)がクラッシュを喫するなど、午前中に5回ものレッドフラッグが振られる荒れた展開となった。
1日を振り返ったフェルスタッペンは「走行そのものは全て上手くいったんだけど、午前中はセッション中に何度も赤旗が出たから、予定していたプログラムをすべて終える事はできなかった」と語ったが、決して消化不良を感じてはいないようだ。
「基本的には初日にやった事をそのまま続けただけなんだけど、今回のテストの最も大切な目的はそこにあった。クルマがスムーズに走れているのは前向きな材料だね」
「ラップタイムはまだ気にしてない。バーレーンの予選Q3まであまり気にする事はないよ。今は兎に角、大量に走り込んでクルマのあらゆる面を見極める事に集中的に取り組んでるからね」
「RB18のドライビングは本当に楽しかった。バランスも安定していて良い感じだし見た目もクールだから、ドライブするにはもってこいのマシンだ」
「もちろん、全員が同じタイヤと燃料量で走る初戦まではどう転ぶかはわからないけど、最初の感想としては一歩前進したと思う」