ハミルトン、F1サンパウロGP予選失格!フェルスタッペンがスプリント予選最上位に昇格
F1サンパウロGPのスチュワードはスプリント予選の開始を2時間半後に控えた11月13日(土)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を予選失格処分とする裁定を下した。これによりマックス・フェルスタッペンがスプリント予選の最上位グリッドに昇格する見通しだ。
ハミルトンが予選でドライブした44号車メルセデスW12に関してヴィタントニオ・リウッツィを含むスチュワードは、DRSを稼働させた際のメインプレーンと稼働フラップとの距離に技術違反があったと認めた。
これについてはFIAフォーミュラ1テクニカル・レギュレーション第3条6項3では最大85mmと定められているが、テクニカルデリゲートを務めるジョー・バウアーは44号車がこの要件を満たしていないと報告した。
スチュワードによるとメルセデスは予選後の夜に行われた1回目の聴取において、当該部位に関して規定を満たすよう設計しており、予選後の検査で許容値を超える隙間が生じた事については、故意ではなく何らかの不可抗力によって生じたのだと主張した。
聴取にはメルセデスのスポーティングディレクターを務めるロン・メドウズとチーフエンジニアのサイモン・コールが出席した。FIA側はジョー・バウアーとシングルシーターのテクニカルディレクターを務めるニコラス・トンバジスが同席した。
スチュワードはこの主張を「基本的」に受け入れたが、故意性があったか否かは減刑の根拠にはならないとして、技術的不適合に対する通常の措置としてハミルトンの予選失格を命じた。
なお、フェルスタッペンが予選後の44号車のリアウィングに触れた件に関しては、それによって当該問題が発生した可能性は低いと同意しながらもメルセデスは「未解決の問題」と主張した。
つまり、フェルスタッペンが触れた事でDRSに関わる本問題が生じた可能性が少なからずあると主張したわけだが、このシナリオは各車の車載映像など調査を経て最終的に排除された。
スチュワードの決定を受けメルセデスは、本裁定を受け入れ控訴しない意向を明らかにした。