ピットレーンで待機するアルピーヌのフェルナンド・アロンソ、2021年F1トルコGPにて
Courtesy Of Alpine Racing

フェルナンド・アロンソ「少し驚いた」2014年鈴鹿以来のトップ5も笑みはなし…

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アルピーヌのフェルナンド・アロンソは9日(土)のF1トルコGP公式予選でセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を0.229秒差で退け6番手タイムを刻んだ。

トップタイムを残したルイス・ハミルトン(メルセデス)が4基目のICE(内燃エンジン)投入に伴い11番グリッドに降格となるため、2度のF1ワールドチャンピオンは鈴鹿サーキットで開催された2014年F1日本GP以来となるトップ5グリッドを手にした。

レーシングディレクターを務めるダビデ・ブリビオは「フェルナンドは今日、本当に良くやってくれた。ルイスがペナルティを受けるため明日は5番手からスタートする。我々にとって良い結果になった」と述べ、底力を見せつけたベテランを褒め称えた。

Q3への進出も印象的だった。同じく最終ラウンドに駒を進めた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はソフトタイヤで突破タイムをマークしたが、アルピーヌはアロンソにミディアムを履かせた。

アロンソは予選を振り返って「良かったよ。今日は楽しめた。クルマはどのコンパウンドを履いても速かったように思う」と語った。

「Q2ではミディアムを履いて突破したけど、僕ら的には大抵の場合、ソフトなしには通過できないんだが、今日はクルマに速さがあった」

「勿論、ポイントを獲得できるのは明日のレースだから今日の結果には何の意味もないけど、それでも良いスタートポジションを手にできて良かった」

後方から迫るハミルトンに前を許すのはやむを得ないとして、アロンソとしては6位でフィニッシュできれば上出来の結果と言えるが、金曜のロングランペースを読み解く限り、楽観視できる材料はない。

すぐ背後にはペレスが控えており、その後ろのランド・ノリス駆るマクラーレンMCL35Mは、アルピーヌA521より1周あたりコンマ3秒近い速いペースを刻んでいた。

アロンソは予選での自身の競争力に「少し驚いた」としながらも「決勝はまた違った展開になるだろう」と予想する。5番グリッドを手にしたにも関わらず、インタビューに応えるアロンソの表情に笑みは一切なかった。

「マクラーレンはかなり高い一貫性を誇っているし、日曜はかなり手強いライバルになるはずだ。このポジションを維持できるかどうか、様子を見てみよう」

「最大の未知数はタイヤのデグラデーションだ。昨日は十分なデータが得られなかったし、天候がどうなるのかと言う問題もある」

「今日はサーキットの路面が乾くのにどれだけの時間がかかるかを確認できたが、もし明日の朝に雨が降っていたら、ひょっとするとスタートはダンプ・コンディションになるかもしれない」

なおF1トルコGPのスチュワードは、アロンソがQ1序盤のダブルイエローフラッグを無視した疑いがあるとして予選後に審議を行ったが、最終的にお咎めなしの裁定を下している。


予選最速を刻んだルイス・ハミルトンがエンジン交換ペナルティで10グリッド降格となる事から、バルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン。3番手はシャルル・ルクレールという結果となった。

2021年 F1トルコグランプリ決勝レースは、日本時間10月10日(日)21時にスタート。1周5,338mのイスタンブール・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。

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