セルジオ・ペレス「行き場はなかった」ストロールとの一件、スチュワードが裁定発表
レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは9月11日(土)のF1イタリアGPスプリント予選をグリッドポジションと同じ9番手で終えた。
マックス・フェルスタッペンを牽引した事で予選9番手に終わったペレスは、1周目にランス・ストロール(アストンマーチン)とアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)に先行を許した。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)のクラッシュに伴うセーフティーカー明けの9周目、ターン1でストロールに仕掛けた際にシケインをショートカット。チームからの指示に従い、一旦ポジションを返上した。
そして翌周に同じ場所でアウトサイドから抜き去り9番手に浮上し、そのまま18周のレースをフィニッシュした。バルテリ・ボッタス(メルセデス)の降格ペナルティを受け、日曜の本レースは8番グリッドからのスタートとなる。
ストロールに対してアドバンテージを得た疑いがあるとして一件は審議となったが、スチュワードは「ペレスは自らが得たアドバンテージのすべてを返した」としてお咎めなしの裁定を下した。
8番手だしチャンスあり
セルジオ・ペレススプリント予選: 8位, FP2: 4位
「明日のレースに向けてはチャンスがあると思ってる。8番手スタートだし、戦略的にポジションを上げられるはずだ」
「スプリント予選ではもう少し順位を上げておきたかったんだけど、理想的なスタートが切れず、追い抜きも厳しかった」
「もう少しペースが上げられるように今夜は懸命に仕事に取り組むつもりだ。レースを楽しみにしている」
「ストロールとのインシデントに関しては僕に行き場はなかった。縁石にぶつけてダメージを負わないようにコーナーをカットせざるを得なかったけど、できるだけすぐにポジションを戻した」
スプリント予選ではバルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝を飾ったが、グリッド降格ペナルティを受けるためマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が繰り上がりのポールポジションを獲得。2番グリッドにはダニエル・リカルド(マクラーレン)が、3番グリッドにはランド・ノリス(マクラーレン)が並ぶ。
2021 FIA-F1世界選手権 第14戦イタリアGP決勝レースは9月12日(日)日本時間22時にモンツァ・サーキットでグリーンフラッグを迎える。