レッドブル・ホンダ、3度のインシデントに絡んだペレスを擁護「貪欲さの表れ」
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はF1第9戦オーストリアGPを振り返り、キャリア初のグランドスラムを達成したマックス・フェルスタッペンを”べた褒め”し、3度に渡ってインシデントに絡んだセルジオ・ペレスを「貪欲さの表れ」という表現で擁護した。
「マックスは今日もファンタスティックにレースを戦って、レッドブル・リンクでの連勝によって3連戦を締め括るというこれ以上のない活躍を見せてくれた」とクリスチャン・ホーナー。
「文句なしのドライビングで一切ミスを犯さず、ポールポジションとファステストラップ、そして全周リードで3連戦での3連勝を飾った初のドライバーになった」
「圧巻の一言だし、ドライバーとして彼が如何に優れているか、そしてチームが毎週末に渡ってどれだけの努力を重ねているかという事の証左だ」
フェルスタッペンがパーフェクトゲームを戦った一方、もう1台のRB16Bをドライブしたセルジオ・ペレスは出だしで躓く難しい71周を強いられた。
エステバン・オコン(アルピーヌ)がコース脇にクルマを停めた事でレースは開始早々にセーフティーカーが導入された。そして迎えたリスタート。2番手ランド・ノリスに仕掛けたペレスはターン4外側のグラベルに飲み込まれ、10番手にまで転落した。
レース中盤には8番手を巡るシャルル・ルクレールとのバトルに際して、2度に渡ってコース外に追いやったとの裁定が下り、各々について5秒ペナルティと2点のペナルティポイントが科された。
クリスチャン・ホーナーは「貪欲さの表れ」という表現で、最終6位でフィニッシュしたペレスを擁護した。
「チェコ(ペレス)はランド(ノリス)と不運にも接触してしまったが、私の見解では後半のインシデントも含めて全てはハードに戦った結果だと思っている」
「最終的には力強く巻き返してくれたし、結果に対する彼の貪欲さを誰もが確認する事になった」
これでチームはハイブリッド時代初の5連勝を記録したわけだが、クリスチャン・ホーナー代表は「これに満足することなく、この勢いをキープしていかなければならない」と気を引き締める。
「今シーズンのチャンピオンシップはまだ先が長く、一切の油断は禁物であり、セッション毎、レース毎に自分たちがやるべき事をやり続けていく必要がある」
2週間後の7月18日(日)に決勝を迎える次戦イギリスGPは、レッドブルとホンダの双方が拠点を置くホームレースである一方、2013年以降は2018年の1回を除いた全てのレースでメルセデスが勝利を収めている”敵地”でもある。
「次のシルバーストンは過去7シーズンに渡ってメルセデスの牙城であり続けてきた場所であり、我々にとっては大きな挑戦となる」
「だが大勢の観客が集まる予定である、応援のために現地に駆けつけてくれる素晴らしい我々のファンのために、また素晴らしいショーを披露できればと思っている」