角田裕毅、PUトラブルでFP1消化不良も「クルマの感触は良い」予選に向けて追い込みへ
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、4月16日(金)に行われた2021 F1第2戦エミリア・ロマーニャGPのFP1で電気系統のトラブルに見舞われ最下位20番手に終わるも、続くFP2では順調に走行を重ねて7番手タイムで初日を締め括った。
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「FP1では角田選手のマシンの電気系データに気になる部分があったため、FP2に向けてPU・車体の確認と、関連する部品の交換を行いました」と説明した。
交換されたのはES(バッテリー)とCE(コントロール・エレクトロニクス)で、共に前戦バーレーンGPで僚友ピエール・ガスリーと同じホンダエンジンを搭載するレッドブルのセルジオ・ペレスが交換したものと同じコンポーネントだった。
不具合はFP2で全て解決されたようで、チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、エレメントの交換を経て「すべてが正常に戻った」としている。
なおジョナサン・エドルズによると、FP1では新たに持ち込んだアップデートの検証ために角田裕毅のマシンでエアロテストに取り組んだようだ。
「クルマの感触は良い」予選に向けて追い込みへ
角田裕毅
FP2: 7位, FP1: 20位
FP1ではトラブルのためにあまり周回を重ねる事ができず、プッシュできたのは計4ラップのみでしたが、それでもクルマの感触は良かったです。
チームがセッションの合間に問題を解決してくれたので、FP2では更にプッシュしてペースを上げていく事ができました。明日の最後のプラクティスでは予選に向けて更に改善してきたいと思います。
このサーキットではシーズン前にかなり走り込みましたが、それでも今日のセッションではより多くを学ぶ事ができました。特にタイヤマネジメントについて理解を深める事ができましたし、ソフトタイヤに関して興味深いデータを多く収集できましたので、これから分析していきたいと思っています。
初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス。2番手にはルイス・ハミルトンが続きメルセデスが1-2体制を築いた。3番手には1000分の78秒遅れでピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が続く結果となった。
F1エミリア・ロマーニャグランプリ3回目のフリー走行は日本時間4月17日(土)18時から、公式予選は同21時から1時間に渡ってアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで開催される。