2021年F1プレシーズンテスト:グラフで見るチーム及びエンジン別周回数とラップタイムランキング
3月12日~14日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された2021年F1プレシーズンテストのドライバー及びチーム別ファステストラップと、チーム及びエンジンメーカー別の周回数をまとめる。
ドライバー別ファステストラップ
まずはドライバー別のラップタイムランキング。最速はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の1分28秒960。ちなみにこれは、同じ会場で昨年の行われたバーレーンGP予選で自身が刻んだタイムより1.282秒遅い。
2番手の角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)を含む上位8名のファステストラップは全て最終3日目に記録された。
20番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)はC3相当のプロトタイプタイヤでの計測タイムだった。
Pos | Driver | Time | Gap | Tyre |
---|---|---|---|---|
1 | Red Bull |
フェルスタッペン1:28.960 | C4 | |
2 | 角田裕毅 AlphaTauri |
1:29.053 | + 0.093 | C5 |
3 | Ferrari |
サインツ1:29.611 | + 0.651 | C4 |
4 | Alfa Romeo |
ライコネン1:29.766 | + 0.806 | C5 |
5 | Mercedes |
ハミルトン1:30.025 | + 1.065 | C5 |
6 | Williams |
ラッセル1:30.117 | + 1.157 | C5 |
7 | McLaren |
リカルド1:30.144 | + 1.184 | C4 |
8 | Red Bull |
ペレス1:30.187 | + 1.227 | C4 |
9 | Mercedes |
ボッタス1:30.289 | + 1.329 | C5 |
10 | Alpine |
アロンソ1:30.318 | + 1.358 | C4 |
11 | AlphaTauri |
ガスリー1:30.413 | + 1.453 | C5 |
12 | Aston Martin |
ストロール1:30.460 | + 1.500 | C5 |
13 | Ferrari |
ルクレール1:30.486 | + 1.526 | C3 |
14 | McLaren |
ノリス1:30.586 | + 1.626 | C4 |
15 | Alfa Romeo |
ジョビナッツィ1:30.760 | + 1.800 | C5 |
16 | Alpine |
オコン1:31.146 | + 2.186 | C4 |
17 | Haas |
マゼピン1:31.531 | + 2.571 | C4 |
18 | Williams |
ラティフィ1:31.672 | + 2.712 | C4 |
19 | Haas |
シューマッハ1:32.053 | + 3.093 | C3 |
20 | Aston Martin |
ベッテル1:33.742 | + 4.782 | Test |
21 | Williams |
ニッサニー1:34.789 | + 5.829 | C3 |
チーム別ファステストラップ
先のドライバー別タイムを元に、チーム別のファステストラップを集計しグラフにした。レッドブル・ホンダとアルファタウリ・ホンダのトップ2が飛び抜け、この後方にフェラーリからアストンマーチンまでが緩やかなギャップで続いた。
与えられた開発トークンすら使わず、全てを次世代シャシー導入の2022年に懸ける新人コンビのハースは上層フィールドから大きく遅れた。
チーム別周回数
チーム毎の周回数を集計した。最も多くのマイレージを稼いだのはアルファタウリ・ホンダとアルファロメオのイタリア”A”コンビで422周の同数首位だった。バーレーン・インターナショナル・サーキットは1周5.412kmであるため、距離に換算すると2283.864kmとなる。
逆に最も周回数が少なかったのは、ギアボックスを含む各種トラブルの影響でガレージ内で多くを過ごさざるを得なかったメルセデスの304周だった。同じくメルセデス製ギアボックス及びパワーユニットのトラブルに見舞われたアストンマーチンが314周の9位につけた。
ちなみにドライバー個人で最も走り込んだのはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)の236周で、これに229周のキミ・ライコネン(アルファロメオ)、213周のニキータ・マゼピン(ハース)が続いた。
開発ドライバーのロイ・ニッサニー(ウィリアムズ)を除くと、最も走り込めなかったのはセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)で、ガスリーの約半分となる117周に留まった。
エンジンメーカー別周回数
エンジンメーカー別の周回数としては、ウィリアムズ、マクラーレン、アストンマーチンの3つのカスタマーチームを含む4チーム供給体制のメルセデスが1318周のトップだった。
2位は3チーム供給体制のフェラーリで1220周、3位は2チーム供給体制のホンダ、そして4位にはアルピーヌ単独供給のルノーが並んだ。
1チームあたりの周回数で計算すると、メルセデスは329.5周、フェラーリは406.6周、ホンダは395.5周、ルノーは396周となる。