3Dプリンターで造形されたF1フレグランス「エンジニアード・コレクション」

最速の香りは驚きのお値段? F1、オーバーテイクを始めとする5つの主題に沿った香水を発売…ボトルは3D印刷

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“オーバーテイク”や”ターン1″といったF1に馴染み深い主題に沿った全5種類のユニセックスコレクションから成るF1公式の香水「F1フレグランス・エンジニアード・コレクション(F1 Fragrances Engineered Collection)」が、2020年11月9日に発売された。

この新シリーズは、昨シーズンのアブダビGPで発表されたF1コレクターズエディションに続く第2弾のフレグランス・コレクションで、特徴的なその造形は、最新鋭のデジタル光合成3Dプリンティング技術(Digital Light Synthesis)によって制作されている。

フレグランスボトルは、テクノポリマー樹脂をベースとした如何にも3Dプリンターならではといった複雑な外骨格に収められており、ロス・ラブグローブが手掛けたそのデザインは、ドライバーのための安全装置であるモノコックにインスピレーションを得たという。

ボトルの外骨格は「エンジニアード・コレクション」「フルード・シンメトリー」「コンパクト・サスペンション」「アジャイル・エムブレイス」の全4種類が用意される。

3Dプリンターで造形されたF1フレグランス「エンジニアード・コレクション」の4つのボトル

香りそのものはF1の情熱、高度な技術、そして魅力にインスパイアされたもので、全5種類をラインナップする。価格は195ポンド、日本円にして約27,000円という驚きのプライスが掲げられる。

「プレシャス・メトル(Precious Mettle)」は、フレッシュで強烈なウッディーの香りにメタリックなひねりを加え、グリッドに並ぶドライバー達に求められる勇気を表現する。

また「ターン1(Turn 1)」は、燃えるようなタイヤゴムと雨の香りという前代未聞のアバンギャルドな組み合わせが特徴で、第1コーナーを駆け抜けるパフォーマンスと決意を称えている。

コレクションの中で最も情熱的な香りは「Overtake 320」。シナモンとベルガモットがブレンドされた燃えるようなスパイシーな香りだと説明されている。

「ニーウム・ホワイト(Neeeum White)」は、F1のヒーロー達が最後のストレートに達したときの精悍さに敬意を表したもので、ブラックペッパーが持つホットさとジュニパーの涼しさのコントラストが特徴的な自信に満ちた香りだという。

勝利をモチーフとした「カーボン・レイン(Carbon Reign)」は、シャンパン・アコード、ドライ・アンバー、ウッドをブレンドした活気に溢れるエネルギッシュな香りを表現する。

商品は全て「エンジニアード・コレクション」に包まれての販売となり、他の3種類の外骨格に関しては別売りのオーダーとなるようだ。いずれも10,000ドル、日本円にして約105万円の値が付けられている。

まずは欧州地域での販売となるため、現時点では日本から購入する事はできない。なお、お試し用のディスカバリーセットが19.5ポンド(約2700円)で用意されている。