2番手フェルスタッペン、逆転優勝へ「メルセデスを苦しめてやりたい」
7月11日(土)のF1シュタイアーマルクGP公式予選を2番手で終えたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは「決勝ではメルセデスを苦しめてやりたい」と述べ、逆転優勝に向けて全力でレースに挑む決意を示した。
土曜の現地シュピールベルクは大雨に見舞われ、午前のFP3は中止となった。予選は開始時間が46分遅れたものの無事に最終Q3まで消化した。とは言え、マシンが巻き上げる水しぶきは上空高くにまで舞い上がり、ドライバーの視界を遮った。フェルスタッペンはその視界の悪さについて「恐ろしいレベル」と評し、前のクルマから6秒離れていたとしても、ブレーキングゾーンが全く見えない状態だったと説明した。
順当にトップ10グリッドを決する最終Q3まで駒を進めたフェルスタッペンであったが、最終アタックでクルマのコントロールを失った。フェルスタッペンは各セクターで自己ベストを繋いでいたものの、ターン9の出口で縁石に乗り上げスピン。ルイス・ハミルトン(メルセデス)にポールを許した。
Pos | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | メルセデス | 1:18.188 | 1:17.825 | 1:19.273 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.297 | 1:17.938 | 1:20.489 |
3 | サインツ | マクラーレン | 1:18.590 | 1:18.836 | 1:20.671 |
クリスチャン・ホーナー代表は派手にスピンを喫したフェルスタッペンの最終アタックについて「ピットに入ろうとしていたセバスチャン(ベッテル)をパスする際にかなりのタイムを失った。あれがなければルイスにかなり接近できたはずだが、それでも上回る事は叶わなかっただろう」と語った。
決勝ではメルセデスを苦しめてやりたい
マックス・フェルスタッペン予選: 2位, FP3: 中止
今日の予選はコンディションがトリッキーだったけど、全体的には2番手でフィニッシュできたからかなり満足だよ。Q1とQ2は特に問題なく快適に走れたけど、Q3では雨脚が強まったため路面に水が溜まり、クルマがオーバーステア気味になってしまいバランスが悪化してしまった。
最後のアタックラップではもう少しタイムが削れたはずだけど、最後コーナーの縁石で4輪がドリフトしてしまった。でも、それがなくてもルイス(ハミルトン)には敵わなかったと思う。
明日の決勝はドライ・コンディションになる見通しだし、今日とはまた違った一日になるだろうから、優勝争いができるだけの速さがある事を期待したい。フロントローからスタートだし、明日は多くのポイントを獲得するチャンスがあると思う。メルセデスを苦しめてやりたいね。
ポールポジションはルイス・ハミルトン(Mercedes)。2番手はマックス・フェルスタッペン(Red Bull Honda)、3番手にはカルロス・サインツ(McLaren)が続く結果となった。
2020年F1シュタイアーマルク・グランプリの決勝レースは、日本時間7月12日(日)22時10分にスタート。1周4,326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。