2020年 F1日本GPの開催中止が正式決定…34年連続開催ならず「悔しさを武器に戦う」とホンダF1
鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランドは2020年6月12日(金)、「2020 FIA F1世界選手権シリーズ ピレリ 日本グランプリレース」の開催中止を正式発表した。同イベントは2020年10月9日(金)~11日(日)に鈴鹿サーキットで開催される予定であった。
モビリティランドは中止の理由について「国内外における新型コロナウイルスの感染拡大状況や各地域での防止対策などを踏まえ、慎重に検討を重ねて参りましたが、現段階で海外からの渡航に関する規制解除の見通しが立っていない社会状況および国際的に大規模な移動を伴うイベントの特性を鑑み、開催中止を判断いたしました」と説明した。
また田中薫代表取締役社長は「F1日本グランプリについて、開催を目指して準備を進めておりましたが、国内外における今後の状況変化や、渡航規制の解除が見通せない状況のなか、安心・安全な環境で開催するための準備期間も考慮し、やむなく中止の判断をいたしました。2021年の日本グランプリをより一層お楽しみいただけるよう、準備を進めてまいります。ご来場を楽しみにされていたファンの皆様、関係者の皆様におかれましては、ご理解くださいますようお願いいたします」との声明を発表した。
F1日本グランプリは1987年以来、2007年と2008年に富士スピードウェイに舞台を移しながらも、33年連続でフォーミュラ1世界選手権レースを開催し続けてきたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でその歴史が途切れる事となった。
レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリにパワーユニット一式を供給するホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターは「ホンダのホームトラックである鈴鹿サーキットでの日本GPが中止となり非常に残念です」と語る一方で「(中止は)現在の状況を鑑みるとやむを得なことであり、モビリティランドおよびF1の判断を支持します」と続けた。
「1日も早く事態が沈静化し、ファンの皆さまの前で再びレースをお見せできる日が来ることを願っています。2020年の日本GPはなくなってしまいましたが、シーズンはいよいよ7月のオーストリアGPから始まります。チーム一丸となって、鈴鹿で走れない悔しさを晴らす戦いをして行きますので、ご声援よろしくお願い致します」