マスクにシールド…メルセデス、F1開幕に備えコロナ対策演習「事前練習できて良かった」とボッタス
メルセデスAMGは6月9日(火)、オーストリアで来月開催される2020年シーズンの開幕戦に向けて、英国シルバーストン・サーキットに2018年型F1マシン「W09」を持ち込み、2日間に渡るテストに臨んだ。実際のコースでマシンを走らせるのは2月のバルセロナテスト以来初めて。
初日を担当したのはバルテリ・ボッタス。旧型マシンを使ってドライビング感覚を取り戻すと共に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のガイドラインに定められた安全対策のためのプロトコルに沿って、新たな手順を確認した。
久しぶりにF1マシンの感触を確かめたボッタスは「チームにとって凄く有益な一日になったと思う。誰もが長い間レースとガレージから離れていた事は明らかだからね。それに新しいレギュレーションもたくさんあるから、健康のためにも様々な事に配慮しなきゃならない。練習できて良かったよ」と語った。
この日参加したメンバーは全てCOVID-19の検査を受け、テストは全員の陰性反応が確認された後に行われた。メンバーは薄い青色のフェイスマスクを着用すると共に、感染防止のためにソーシャルディスタンスを遵守しながら作業に取り組んだ。
とは言え、あらゆる状況で適切な距離を保つことは難しい。下記の写真では、ベルト着用のためにボッタスに近づくクルーがフェイスシールドを着用しているのが確認できる。
ボッタスは「1日を通して多くの事を学んだと思う。どうすればより効率的に、そして安全に物事を進める事が出来るのかについて知見を得ることが出来た。こうしてクルマに戻って来れて本当に嬉しいし、今はオーストリアでのレースが待ち遠しくてたまらない」と付け加えた。
10日(水)はボッタスに代わってルイス・ハミルトンがW09のステアリングを握る。