ドクロのスカーフを顔につけておどけるマクラーレンのランド・ノリス、2014年F1メキシコGPにて
copyright McLaren

ランド・ノリス、坊主決定…新型コロナウイルス募金で一肌脱ぐ

  • Published:

マクラーレン・レーシングのランド・ノリスが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と人類との戦いで一肌脱いだ。20歳のイギリス人ドライバーは世界保健機関(WHO)の活動支援のための募金集めに一役買い、その結果として坊主になる。

開幕オーストラリアGPから第8戦アゼルバイジャンGPまでのレースが中止あるいは延期されたため、ランド・ノリスは自宅に籠もって毎日のようにオンラインのeスポーツレースに参加し、その様子をゲーム特化型のストリーミング配信サービス「Twitch」で熱心に配信し続けている。

ランド・ノリスはTwitterで37万人、Twitchで33万人、Instagramで137万人のフォロワーを持ち、F1ドライバーとしてのみならずオンラインゲーマーとしても以前から積極的に活動していた。仮想空間は彼の第二の主戦場だ。

パンデミックによって世界各地が混乱に陥る中、Twitchは3月28日に、ゲームや音楽、スポーツ界の大御所を特別ゲストとして迎え、12時間に渡るチャリティーストリーム「Twitch Stream Aid」を開催した。若きマクラーレンドライバーもこれに参加し、視聴者に寄付を促した。

ランド・ノリスの他にも、性的虐待の告発のためにヌードを披露した事でも知られる体操金メダリストのアリー・レイズマンや、プロゴルファーのグレッグ・ノーマン、NFLのリチャード・シャーマンやダリウス・スレイといったアスリートがストリーマーとして本チャリティイベントに参加した。

ただ単に寄付を募るだけでは盛り上がらない。ランド・ノリスはより多くの金額を集めようと、ストリーミングの最中に10,000ドル(約107万9,098円)以上の金額が集まった場合、自分の頭を剃ることを約束。最終的に12,000ドル以上を達成したため坊主となる事が決定した。

寄付金は全額「COVID-19 Solidarity Response Fund」に寄付され、世界保健機関(WHO)の活動支援に役立てられる。