元レッドブル育成のダン・ティクタム、ウィリアムズF1の開発ドライバーに就任
ウィリアムズ・レーシングは12月17日に、元レッドブル育成傘下で英国出身の20歳、ダン・ティクタムをドライバーアカデミーに迎え入れ、開発ドライバーとして起用した事を発表した。
ディクタムは2017年と2018年に伝統のマカオGPで連覇を飾り、2018年のヨーロッパF3選手権ではランキング2位を獲得。今季はレッドブル育成プログラムの一環として、バーレーンとスペインでのインシーズンテストでレッドブル・ホンダRB15をドライブした他、 TEAM MUGENからスーパーフォーミュラ(SF)に参戦。だが成績不振を理由にシーズン終了を待たずにレッドブルから解雇され、SFのシートも喪失した。
2017年にはBRDC McLaren Autosport Awardを、2018年にはAutosport National Driver of the yearを受賞するなど、将来を期待されながらも突如としてキャリアの瀬戸際に立たされたティクタムだが、2020年のFIA-F2選手権でDAMSのシートを確保すると共に、英国グローブのチームの開発ドライバーの職を手に入れた。
ティクタムは今後、ウィリアムズF1の開発ドライバーとして、現場とファクトリーの両方で作業に取り組むほか、2020年シーズンのFIA-F2選手権では、マシンとレースウェアにウィリアムズ・ドライバー・アカデミーのロゴをつけて戦う事になる。
「ウィリアムズはF1におけるレジェンドであり、そんなチームのドライバー・アカデミーに加入できる事になり、本当に光栄に思っている」とダン・ティクタム。
「今後自分が成長していく上で、シミュレーター作業とチームとの協業の経験が大いに役立つはずだ。現場とファクトリーの両方の仕事に従事できるのは本当に貴重なチャンスだし、出来る限りチームをサポートしていきたいと思ってる」
クレア・ウィリアムズ副チーム代表は「ダンはイギリスが誇る”もうひとりの”若き才能であり、そんな彼がチームに加わってくれた事を嬉しく思います」との談話を発表した。グローブのチームは来季F1選手権を、同じく英国出身の2年目ジョージ・ラッセルと、カナダの新人ニコラス・ラティフィで戦う事が決まっている。
クレア・ウィリアムズは「彼の実力は、マカオGPでの2連覇の業績からも明らかですし、その技術的な専門知識はチームにとって大きな資産となってくれることでしょう。彼が2020年にどのように成長するか楽しみにしています」と付け加えた。