表彰台でのシャンパンファイト、2019年F1ハンガリーGP決勝レースにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1、メルセデスに破れ2連勝逃す「王者の底力を痛感させられた」

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F1第12戦ハンガリーGP決勝レースに挑んだホンダエンジン勢は、トリプルポイント獲得を果たしたものの、ポールシッターのマックス・フェルスタッペンはメルセデスのルイス・ハミルトンに交わされ2位。2連勝は叶わなかった。

フェルスタッペンは見事ホールショットを奪い、自身初のポール・トゥ・ウインを目指して最終盤までラップをリードしていたものの、メルセデス陣営は意表をついてハミルトンを2ストップ戦略とし、レース終盤にニュータイヤのアドバンテージを活かしてオーバーテイクする作戦に出た。

この結果、フェルスタッペンはタイヤの摩耗に苦しみ、残り4周で為す術もなくハミルトンに交わされ2位に後退。失うものがなくなったレッドブル陣営は、フェルスタッペンをピットへと呼び、ソフトタイヤにチェンジ。ファステストラップを刻んで、エキストラポイントを得た。

Pos Driver Team Laps Time PTS
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 70 +17.796s 19
6 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 69 +1 lap 8
10 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 69 +1 lap 1
15 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 68 +2 laps 0

フェルスタッペンが2位表彰台に上がったのとは対照的に、スタートでポジションを落としたピエール・ガスリーはトラフィックに阻まれ、フェルスタッペンから1周遅れの6位に終わった。

トロロッソ勢は、アレックス・アルボンが10位フィニッシュを果たし1ポイントを獲得。ダニール・クビアトは入賞圏外の15位でチェッカーフラッグを受けた。

レースを振り返ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「王者の底力を痛感させられた」と語り、チャンピオンチームの総合力の高さに舌を巻いた。

チャンピオンの底力を強く感じた

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日はポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手が、2番手スタートのハミルトン選手と終始激しいバトルを繰り広げましたが、最後の最後に惜しくもポジションを譲り、2位でフィニッシュとなりました。

チャンピオンであるメルセデスのマシンのパフォーマンス、ドライバー、戦略の底力を強く感じたレースだったと思います。我々としても、後半戦でさらなる勝利を勝ち取るべく、車体、パワーユニットなど、チーム全体でパフォーマンスの向上を図ります。

トロロッソについては、アルボン選手が12番グリッドから強い走りをみせ、10位入賞、ポイント獲得を果たしてくれました。今週末のパフォーマンスを考えると、最大限の結果を出してくれたと考えています。F1はここから短い夏休みに入ります。また後半戦に向けて万全の準備を進めていきます。


8月4日(日)にハンガロリンクで行われた2019年F1第12戦ハンガリーグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが、ポールシッターのレッドブル・ホンダ、マックス・フェルスタッペンを最終盤に交わし、逆転優勝を飾った。

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