フェルスタッペン「レッドブルRB15は昨年以下かもしれないが、今年はホンダがいる」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ライバルに太刀打ちできるだけの競争力が今季型マシンRB15に不足している可能性を認めた。
「ホンダのエンジンアップグレードによって、僕らは更にステップアップする事になる」とフェルスタッペン。ホンダはフランスGP開幕に先立って、新型のICEとターボチャージャーを3台のマシンに導入する事を発表した。
「ホンダは常に細かな改善を続けて来ているし、これをずっと続けていく必要がある。もし今回の交換によって、シーズン後半に追加のエンジンを使わなければならないのであれば、それで構わない」
「フェラーリと対等に張り合うためには、まだいくつかのステップを踏む必要があることは分かってる。レッドブルのシャシーは彼らより優れているけど、それでもストレートで1秒以上のタイムロスが生まれてしまうと厳しい。今年のメルセデスに関しては、ここまで良いことを予想した人はいないだろうね」
「もしかすると、僕らは昨年の自分たちの標準的なレベルにまだ達していないのかもしれないけど、僕らにはホンダがいる。僕たちは非常に興味深いプロジェクトの一員であり、僕はそれを本当に楽しんでいる」
去年のRB14は中国、モナコ、オーストリア、メキシコの4戦でフェルスタッペンとダニエル・リカルドを優勝に導いたが、今季はシーズン8戦を終えて、フェルスタッペンもピエール・ガスリーも未だ一度も表彰台の頂点に立っていない。
「もちろん勝ちたいけど、自分のベストを尽くすことができれば、充実感が得られる。もちろん、クルマもエンジンも進化し続ける必要がある。そうすれば、シーズンはより良いものになるはずだ」
今週末のポール・リカール・サーキットは、広大で色彩豊かなランオフエリアが特徴で、近年はテスト専用コースとして利用されてきたユニークなサーキットだ。自動車メーカー側の様々な要求に応えるため、全167通りものレイアウトを備えている。
「他の多くのトラックとは違って、コーナーの幅が本当に広いから様々なラインで走行する事ができるんだ。感覚的に全然違うんだよ。昨年がこのトラックで初めてのグランプリだったから、最初のフリー走行では慣れるのに少し時間がかかってしまった。ヘリコプターから見下ろすと、色んなコースレイアウトが見えて本当に複雑だけど、クルマのコックピットから見る分にはそんなに悪くない」
「今年のタイヤはトレッドが薄い分、高温の影響が少ない。去年はブリスターに注意しなきゃならなかったけど、今年は違う状況になるはずだ」