Courtesy Of Pirelli
F1ブラジルGP、英雄「セナ」の名を冠した新サーキットをリオに建設
2020年のF1ブラジルGPが、現行のインテルラゴス・サーキットではなく、国内最大の観光都市として知られるリオ・デ・ジャネイロに建設される新しいコースで開催される見通しとなった。ブラジルのジャイール・ボルソナロ大統領が8日、明らかにした。
インテルラゴスは、F1で数々の名場面を演出してきた古参サーキットの一つだが、近年は財政難に苦しんでおり、F1との長期契約に黄色信号が灯っていた。ブラジル当局は、リオのウィルソン・ヴィッツェル知事らとの間で、西デオドロ地区に新サーキットを建設するための契約に調印。半年ほどでオープンにこぎつける予定だという。
候補地はかつて軍が所有していたもので、アメリカのCOTAやアゼルバイジャンのバクー市街地コースなどを手がけたヘルマン・ティルケ設計事務所がデザインを担当。ボルソナロ大統領は、一帯の再開発によってホテル業を中心とした地元経済への波及効果に期待感を示している。
建設には公的資金は投入されず、全て民間資本で賄われるとの事だが、資金当事者の具体的な名前は明らかとなっていない。ボルソナロ大統領は、リオの新サーキットの名称について、母国の英雄アイルトン・セナの名を冠したいとの意向を示した。
施設劣化と周辺環境の治安悪化に伴い、インテルラゴスでのグランプリ開催は1980年に一旦終了。翌81年から89年までは、リオのジャカレパグアで レースが開催されていた。