F1バーレーンGP:FIA国際自連、第3のDRSゾーンを追加…オーバーテイク促進狙う
FIA国際自動車連盟はオーバーテイク促進を目的として、2019年F1第2戦バーレーンGPの舞台、バーレーン・インターナショナル・サーキットに第3のDRSゾーンを追加する。
DRSシステムは、リアウイングのフラップ角度を可動し、これを寝かせることで空気抵抗を削減。一時的にトップスピードの向上を図るための仕組み。DRS検出ポイントで、前走車の1秒以内に接近している場合に使用が許可される。
バーレーンではこれまで2箇所のDRSゾーンが設けられていたが、2019年は新たにもう一つ追加される。新設のDRS区間のアクティベーション地点はターン3の23m後方に、検知ポイントはターン1の50m手前にそれぞれ設置される。
追加されたのは「DRS_1」
幅広タイヤの導入とマシンのワイドアンドロー化に伴い、2017年以降のF1マシンは後方乱気流が悪化しており、後続車はコーナリング中に前走車に近づくことが出来ず、コース上での追い抜きが困難となっている。F1はこの問題に対処すべくテクニカル・レギュレーションを変更。後方乱気流の抑制を目的として、前後ウイングとバージボードの空力に手を入れた。
昨年型のマシンであれば、ホームストレート終端の検知ポイントで1秒以内につけたとしても、その後のターン1からターン3の間に乱気流の影響を受けて後退。新設のDRSゾーンで追い抜く事は困難であった事だろう。規約変更の真価が試される事になりそうだ。
ちなみに昨年のバーレーンGPで計測されたオーバーテイクは30回。その内21回はDRSを使用した追い抜きであった。