レッドブル・ホンダのリスク要因はドライバー? 血の気の多い二人の衝突を予想するトロ・ロッソ代表
レッドブル・ホンダ初年度の最大のリスク要因は、エンジンではなくドライバーラインナップかもしれない。スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表は、ピエール・ガスリーとマックス・フェルスタッペンのコンビが衝突する可能性があると予想する。
笑顔の絶えないナイスガイことダニエル・リカルドがルノーへと移籍する事で、来シーズンのレッドブル・レーシングは血の気の多い二人の若いドライバーを抱える事になる。フェルスタッペンと言えば、第20戦ブラジルGPでのエステバン・オコンと衝突し社会奉仕活動を命じられたことが記憶に新しいが、ガスリーもまた、ラテン系のノリを持つかなりの熱血漢だ。
スクーデリア・トロロッソはレッドブルのドライバー育成システムの中で若手のデビューを支える場としての役割が与えられており、トストは両者の気質とキャラクターを良く知っている。フェルスタッペンは42戦を、ガスリーは26戦をトストの監督の下で戦ってきた。
「どちらもF1での成功に貪欲だから、遅かれ早かれレッドブルでもレース中に問題が起こる可能性はあるだろう」とトスト。
今年のアゼルバイジャンGPの決勝レースでフェルスタッペンは、チームメイトのリカルドと再三に渡って接触。4番手を争っていたレース終盤に同士討ちを喫する事となり、大量のチャンピオンシップポイントを逃す事となった。レッドブル首脳陣はこの結果に激怒。ミルトンキーンズのファクトリーに赴き、開発スタッフに謝罪するよう命じた。
「とは言え、それはF1では特に珍しいことではない。ドライバーである以上、より良い成績を目指してレースを走るものだからだ。だが二人ともプロフェッショナルなのだから、きちんと問題を解決するはずだ」
先日のF1アブダビテストでレッドブル・レーシングへと合流したガスリーは、初めて乗るRB14で総合5番手タイムを記録。フェルスタッペンを1000分の31秒上回ってみせた。