2台のマクラーレンMCL33、F1シンガポールGPのガレージにて
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マクラーレン「シンガポールの時と同じような競争力を発揮するのは難しい」

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マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが、2018年FIA F1世界選手権第16戦ロシアGPに先立って抱負を語った。

昨年のレースでは、アロンソのマシンにトラブルが発生。フォーメーションラップで「バッテリーのチャージがない」と無線で訴えると、ピットレーン入口でマシンを止めスタートする事なくレースを終えた。一方のバンドーンは予選17番手からスタートし14位でチェッカーを受けた。

15戦を終えてマクラーレンがダブル完走を果たしたのは8レースのみ。残りの7レースはどちらか一方がリタイヤに終わっている。7月末のハンガリーGP以降、DNFが3戦連続で続いていた中で、前戦シンガポールはアロンソが殊勲7位を獲得しバンドーンが12位完走を果たした。

好調を取り戻したかに思われるが、ソチ・オートドロームはマクラーレンMCL33に適したコースとは言い難い。オーバーテイクのためには高いトップスピードが欠かせず、ストップアンドゴーの特性に合わせて優れたトラクションとブレーキ性能が要求される。

トップスピードを稼ぐため、チームは超高速のモンツァでテストした低ダウンフォース仕様の空力を投入する見通しだが、MCL33は基本となる空気抵抗が大きく、エアロパーツだけでこれを克服するのは簡単ではない。

マクラーレン:ロシアGPに向けて

フェルナンド・アロンソ最後のソチを楽しみたい

昨年はシーズン序盤の開催だったし、僕の場合は信頼性のトラブルでレースをスタートする事すら出来なかったから、ロシアでレースをするのは凄く久しぶりな感じがするよ。僕にとってはソチで走るのはこれが最後だから楽しみだ。

先週のグランプリはチーム全員を大きく後押しする結果になった。ここ数戦はどちらか1台がリタイヤするレースが続いてたから、2台揃って完走できたのはポジティブさ。この調子で全てのレースで仕事に取り組む必要がある。ポイントが獲れたもの良かったね。目標はいつだって、あらゆるチャンスをモノにしてポイントを獲得し続ける事だ。

これからの幾つかのレースは、僕らのマシン向きだったシンガポールとは異なり、あまり得意ではないトラックが続く事になる。でも、僕らは毎戦ハードにプッシュして多くの事を学び、持てる力を最大限に引き出そうと頑張ってる。ソチ・オートドロームは楽しいサーキットだし、90度コーナーで構成された独特のレイアウトを持つ凄く興味深いコースだ。僕らのマシンがどのようなパフォーマンスを見せてくれるか見ものだね。

ストフェル・バンドーン戦略とタイヤ摩耗がカギを握る

ロシアGPでは一歩前進できる事を祈ってるよ。この前のシンガポールは期待はずれの予選だったけど、決勝では力強いレースペースを示す事が出来た。だからこそ、土曜の予選で出来る限り上位につけておくことが重要で、そうすれば日曜のレースで大きなチャンスを得ることが出来る。

マシンは凄く快適だったしペースも良かったから、ずっと限界で攻め続けられるような感じだったよ。今回のレースでも、戦略とタイヤのデグラデーションが大きな鍵を握るだろうね。金曜の早い段階でハイパーソフトタイヤの耐久性を読み解く事が大事だ。

ロシアとシンガポールとでは、僕らのパフォーマンスは全く同じとはいかないだろうね。ここのレイアウトはシンガポールとは全然違うし、チャレンジングな構成を持つトラックだから。でも、僕は毎回集中力を研ぎ澄ませているし、一戦一戦にフォーカスしてる。金曜日を順調な形で終えて力強く週末をスタートさせたい。そうすれば全てのセッションで結果を最大限に引き出せるはずだ。


ロシアGPの舞台となるのは、1周5,872m、エンジン全開率62%のソチ・オートドローム。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスがキャリア初優勝。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位は同じくフェラーリのキミ・ライコネンという結果だった。

F1ロシアGPは、日本時間2018年9月28日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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