F1カナダGP、コース上での追い抜き増加を目指し3つ目のDRSゾーンを追加
FIA国際自動車連盟は、6月8日(金)に幕を開ける第7戦F1カナダGPの会場ジル・ヴィルヌーブ・サーキットに、オーバーテイク数の増加を目指して新たなDRSゾーンを追加する。
DRSゾーンは、リアウイングの角度を可動させ空気抵抗を削減することでトップスピードの向上を図るための仕組み。3つ目のDRS使用可能区間はターン7の95m後方に設けられる。DRSの使用可否を判断する検知ポイントはターン5から15m通過した地点に設置される。
追加されるのはターン7から8にかけてのDRS1
昨年導入された新レギュレーションによってF1マシンが発生する乱気流が増加し、これが一因となりコース上での追い抜きが困難となっている。F1はこの問題に対処すべく今季開幕オーストラリアGPでDRSゾーンを追加、第2戦バーレーンGPではDRS区間を延長する新たな試みを実施したが、その効果は限定的に終わっている。
根本的な改善は21年以降になると見込まれているが、DRSの効果を向上させるために、来年はマシンの複雑なエアロパーツを禁止する事が決定している。