フェラーリ、ミスが響きメルセデスに完敗もマシンには自信「混戦に持ち込める」
12日のF1スペインGP予選に挑んだスクーデリア・フェラーリ勢は、セバスチャン・ベッテルが3番手、キミ・ライコネンが4番手に終わり、宿敵メルセデスにフロントローを許す結果となった。両ドライバー共にQ3の最初のアタックで同じ1コーナーでミスを犯し、タイムを失った。
F1スペインGP予選を終えて
セバスチャン・ベッテル予選: 3位, FP3: 3位
全体的に言えばスムーズなセッションだったよ。マシンは良かったし、改善のためにやらなきゃならない事もそれほど多くなかったしね。FP3では正しい方向性を見つけるために色々試してみたんだ。かなり良いセッションだったと思う。
予選も滞りなく進んだよ。Q3での1回目のアタックの時にターン1で少しタイヤをロックさせちゃったせいで、セクター1の時点で既に遅れてしまった。ポールを目指して挽回しようと頑張ったんだけど、十分なタイムは出せなかった。タイヤに良い感触が持てなかったよ。週末を通してコロコロ変わるんだ。硬いコンパウンドなのに、柔らかいタイヤと同じような感覚があるんだ。まあ、みんな同じ条件だったわけだけどね。
完全には満足してないけど、ここでメルセデスが速いことは予想してたし、3番手からのスタートは決して悪いものじゃない。明日はまず第一にスタートに集中するつもりだよ。長いレースになるし、明日もタイヤが難しい要素になるだろうね。
例えスタートが上手く行かなかったとしても、僕らには彼らと戦えるだけのマシンがあると思う。ここ数戦がそうだったように面白いレースになるだろうし、混戦になると思うよ。
キミ・ライコネン予選: 4位, FP3: 4位
理想的な予選とはならず、難しいセッションになってしまった。Q3の最初のアタックでスーパーソフトを履いたんだけど、ターン1でミスをしてしまいワイドに膨らんでしまった。ラップに影響があったのは間違いないよ。その時点で失うものが無くなってしまったから、何かを他の事を試してみることにしたんだ。
Q2でソフトタイヤがかなり良い感じだったから、最後のアタックでソフトを履くことに決めたんだ。最終的にはまずまずの仕事ができたと思うけど、結果には満足してないよ。何が起こるかを予測するのは難しいし、昨日はロングランが出来ていないから、決勝レースは僕にとっては未知の戦いだ。良いスタートが出来るようトライしてみて、レースがどう展開するかを見てみるよ。
シーズン第5戦F1スペインGP決勝レースは、日本時間5月13日(日)22時10分から1周4,655mのカタロニア・サーキットを66周する事で争われる。予選終了後のバルセロナは雨の予報が出ており、決勝開始までに路面に載ったラバーが全て洗い流される可能性がある。