フェルスタッペンとペレスの差は「異様」とトト・ウォルフ、理解に苦しむメルセデスF1代表
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メルセデスのトト・ウォルフ代表は、同じレッドブルRB19を駆るランキング首位のマックス・フェルスタッペンと同2位セルジオ・ペレスとのパフォーマンス差を「異様」と表現した。
フェルスタッペンはF1第14戦オランダGP予選でペレスに1.3秒差を築き、決勝レースでは赤旗リスタート後の最終6周で10.068秒差をつけ史上最多タイとなる9連勝を果たし、タイトル争いにおけるギャップを138ポイントにまで広げた。
F1公式サイトによるとメルセデスの指揮官は、両者のパフォーマンス差について問われると「奇妙だ。異様だよ」と答え、皆目検討がつかないと漏らした。
「チェコ(ペレス)はバカではない。グランプリウィナーだし、レーシングポイントでレースをしていたし、私には(その理由が)理解できない」
「マックスがこれまでの全てのチームメイトを尽く撃破してきたのは、コントロールするのが兎に角、厄介ながらも速いクルマをもたらさせる彼の才能によるものなのかどうか」
「もし、そういう事が可能なのであれば、これらのギャップも…いや、それでも1.3秒というのは私には全く説明がつかない。それにしても奇妙だ」
ペレスはザントフォールトでのレースで一時は首位を走りながらも、インターからスリックへの交換の際、後方のフェルスタッペンを先にピットインさせるというレッドブルの不可解な決定によりリードを失った。
その後は、最終盤の豪雨に際してソフトからインターに履き替え、更にフルウェットに交換すべくピットレーンに向かったところ入口の壁と接触。3位フィニッシュながらも制限速度違反(0.8km/h)による5秒ペナルティを受け4位に降格した。
レースを振り返ったペレスは「最終的には本当に残念なレースになってしまった。特に終盤の判断はね」と語った。
「最初のピットストップは上手くいったのに、インターに履き替えるためにピットインした際に突然雨が降ってきて判断が遅れてしまった」
「ピットレーンに向かった時は完全に水浸しで、トラクションを失って壁と接触し、少しスライドして制限速度を越えてしまった」
「レース後にもっと色々な事がはっきりすると思うけど、今日の混乱っぷりを踏まえれば、全体的にはまずまずの結果だと思う」
「チームはレース中に決断を下す時、常に全体像を把握しているけど、クルマの中にいる僕はそうじゃない。だからストラテジストがチーム全体の利益のために判断を下しているんだ」
「今日のペースは良かったし、間違いなく表彰台に値するレースだったから、それが叶わず残念だよ」
2023年F1オランダGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、3位表彰台にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が滑り込む結果となった。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは9月1日のフリー走行1で幕を開ける。