アルガルベ・サーキットを走行するトヨタ・ガズーレーシング8号車GR010-HYBRID、2021年6月11日WEC第2戦ポルトガル8時間プラクティス1にてCourtesy Of TOYOTA MOTOR CORPORATION

WECポルティマオ初日:トヨタは首位と僅差の3-4番手…タイヤ選択とバランス改善が鍵、とハートレー

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2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦ポルティマオ8時間レースの公式練習走行1回目が6月11日(金)にアルガルヴェ・サーキットで行われ、LMP2クラスのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ駆るイオタ38号車オレカ07-ギブソンがトップタイムを記録。アルピーヌ36号車が0.029秒遅れの2番手に続いた。

トヨタ・ガズーレーシングのGR010 HYBRIDは、8号車(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー)が3番手、7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が4番手で初日を終えた。2台での合計周回数は75周、距離にして349kmに達した。

新たにハイパーカーカテゴリーに加わったスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(ライアン・ブリスコー/リチャード・ウェストブルック/ロマン・デュマ)はトップから1秒遅れの12番手という結果だった。

順位 チーム ドライバー タイム
1 イオタ
Oreca 07-Gibson 38号車
ロベルト・ゴンザレス
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
アンソニー・デビッドソン
37 1:33.752
2 アルピーヌ・エルフ・マトムート
アルピーヌ A480-Gibson 36号車
アンドレ・ネグラオ
ニコラス・ラピエール
マシュー・バキシビエール
28 1:33.781
3 TOYOTA GAZOO Racing
トヨタ GR010 HYBRID 8号車
セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
36 1:33.800
4 TOYOTA GAZOO Racing
トヨタ GR010 HYBRID 7号車
マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
39 1:33.807
5 インター・ユーロポル・コンペティション
Oreca 07-Gibson 34号車
ヤコブ・シュミコウスキー
ルイ・デレトラズ
アレックス・ブランドル
37 1:33.979

ポルトガルでのWECは今回が初開催となるが、世界耐久選手権100戦目を迎えるトヨタにとっては馴染みのあるコースと言える。チームは2012年にWECプロジェクトを開始して以来、GR010 HYBRIDにとっての初のフル走行テストを含め、定期的にポルティマオでテストを行ってきた。

12月のテストと比べてこの日は約50度と路面温度が高く、トヨタ勢はテスト時のデータを元に車両セットアップや制御系のセッティングを改良。ドライバー達は過去の走行データとの比較や調整に多くの時間を費やした。

また、バランス・オブ・パフォーマンス(性能調整)により開幕スパと比較して車両重量が26kg増、1スティントあたり使用できるエネルギーが2MJ減、最大出力が5kW減とされたため、その対応にも取り組んだ。

90分間の公式練習走行では、アクシデントによるフルコースイエローが出る場面もあったが、トヨタ勢は決勝レースに向けてデータを得るべく、暑いコンディションにおけるタイヤのパフォーマンス及び摩耗テストと並行しつつ、様々なメカニカル及び空力セットアップの組み合わせを試した。

7号車の小林可夢偉は「良いレースウィークのスタートを切ることができ、クリーンなセッションでした。チームがしっかりとクルマを準備してくれたので、今日のセッションは全くトラブル無く、多くのデータを収集できました。決勝に向けて改良すべきことは多いですが、ポジティブなスタートが切れましたし、ここまでは全てに満足しています」と1日を振り返った。

また8号車のブレンドン・ハートレーは、2日目に向けてマシンバランス面という点で若干改良が必要な状況であり、予選と決勝に向けてはこれと合わせてタイヤ選択とコース上のトラフィックが鍵を握るだろうと語った。

2日目の12日(土)には2度の公式練習と予選が行われる。予選では、1人のドライバーのアタックタイムでグリッドを決する。