セバスチャン・ベッテル、レッドブルでの初F1テストに臨んだリカルドを激励訪問

ピレリタイヤテストに参加したダニエル・リカルド(レッドブル)と談笑するセバスチャン・ベッテル、2023年7月11日シルバーストン・サーキットにてcopyright redbullracing@Instagram

4度のF1ワールドチャンピオン、セバスチャン・ベッテルは7月11日(火)にシルバーストン・サーキットを訪れ、レッドブルRB19での初テストに臨むダニエル・リカルドを激励した。

リカルドは2024年に向けたピレリのタイヤ開発テストでマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの愛機である現行型マシンのステアリングを握り、初めてコースを周回した。

そのパフォーマンスはクリスチャン・ホーナー代表ら首脳陣に感銘を与えた。テスト終了後、レッドブルとアルファタウリは次戦F1ハンガリーGPよりリカルドがニック・デ・フリースの後任を務めると発表した。

今秋のニュルブルクリンクでのF1デモ走行に関する打ち合わせのためなのか、週末に控えたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでの走行に向けてマイカーの「FW14B」や「MP4/8」をテストするためなのか、今回の訪問の理由は不明だが、ヘイロー越しに飲み物を差し出し、リカルドと笑顔で話すベッテルの姿は印象的だ。

ドライバーズタイトル4連覇を成し遂げた翌2014年、ベッテルはマーク・ウェバーの後任として新たにレッドブルに加わったリカルドに完敗。そのシーズンの終わりにパフォーマンス条項を利用してフェラーリに移籍した。

その後7シーズンに渡ってベッテルはフェラーリとアストンマーチンでFIA-F1世界選手権を戦い抜いたが、再びチャンピオンに輝くことはなかった。

そして今回、引退したベッテルがF1浪人生活を過ごすリカルドの元を訪れた当日、シーズン途中での劇的なF1復帰が発表された。

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