フェルスタッペン「触るなよ!」ノリス破壊事故を経て新品F1優勝トロフィーを遂に受領
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ランド・ノリス(マクラーレン)による破損事故から5週間、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がようやく、ハンガリーの老舗磁器工房「ヘレンド」製のF1ハンガリーGP優勝トロフィーを受け取った。
ハンガロリンクでの圧勝劇を経てフェルスタッペンには、繊細な文様が全面に描かれた磁器製のトロフィーが贈られたが、セレモニーの直後、2位のノリスが表彰台に叩き落してシャンパンのボトルを開けた際、その衝撃で台が揺れ、置いてあったフェルスタッペンのトロフィーが床に激突。台座がもげるなど、幾つかのパーツに分かれてしまった。
装飾的な造形と絵柄がアール・ヌーヴォーやエキゾチシズムといった古典を感じさせる一方、白磁がモダンな印象を与えるこの特注トロフィーは、熟練の職人30名が半年がかりで作り上げたもので、4万ユーロ(約631万円)相当の品である事が事故後に判明した。
一件を受けヘレンドのアッティラ・シモンCEOは、代替トロフィーを制作すると発表。5週間で作業を終え、このたびフェルスタッペンとノリス立会の下、シモンCEOによる贈呈式が行われた。
真新しいトロフィーを手にしたフェルスタッペンは仕上がりを確認し、「ちゃんと1つになってる」と喜び、「ランド(ノリス)は触っちゃ駄目だぞ!」と冗談を飛ばした。
ノリスもまた、自身宛の代替トロフィーのインボイス(請求書)を急ごしらえし、笑いを誘った。
ヘレンドは声明の中で「約束通り、もう一度作り上げた。ヘレンドによるF1トロフィーは今、マックス・フェルスタッペンの元に向かっている。今回はシャンパンファイトが行われない事を願う 😉 」と顔文字を添えて祈った。
ハンガリーGPでの悲劇的な事故から1週間、フェルスタッペンはベルギーGPで再びトロフィーの破損に見舞われた。
F1史上最多連勝記録を13に更新したレッドブルは、ピットレーンのガレージ前で恒例の祝賀イベントを開催。掛け声と共にシャンパンシャワーが始まると、ピットボードが倒れてその下にあったコンストラクターズ・トロフィーに直撃。地面に倒れた事で大きく損傷し、フェルスタッペンは「また壊れたー!」と大声で叫んだ。