サーキット・オブ・ジ・アメリカズのトロロッソ・ホンダ・ガレージの様子、F1アメリカGP 初日 2018年10月19日
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トロロッソ「新しい空力アップグレードは順調に機能」

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第18戦F1アメリカGP初日プラクティスを終えて、スクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズ主任レースエンジニアがセッションを振り返り、2回のフリー走行で実施した走行プログラムについて説明した。

トロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートレーに代えて午前のフリー走行1でショーン・ゲラエルを起用。21歳のインドネシア人ドライバーは雨の中、21周を走り込み20番手タイムでマシンを降りた。

雨が本格化した午後はハートレーがマシンへと乗り込み、19周を走破し6番手。ピエール・ガスリーは本家レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンを抑えて2番手タイムをマークした。

チームは今週末のCOTAに新型フロントウイングとフロアを1セット持ち込み、FP2を前にガスリーのマシンに投入。旧型パッケージのハートレーと比較する事で、その成果を検証する計画を立てていた。

新型アップグレードは順調に機能

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

今日は理想的なコンディションとは言えなかったけど、またショーンをチームに迎える事が出来て嬉しく思ってる。どういうわけか彼が参加するFP1は毎回ほぼ確実にウェットだね!

今日はかなり大掛かりなテストプログラムを実施したんだ。2台のマシンで設定を分けてね。計画ではFP1からピエールのマシンに新しい空力パッケージを搭載する予定だったんだけど、雨が降る難しいコンディションだったから一旦見送る事にしたんだ。

その影響で、予定していたテストプログラムが実施できなくなってしまい、その代わりに、インターミディエイト・コンディションでのマシン最適化のための方法を探る事に集中して取り組んだ。

FP1が終わっても雨が止まないんだからしょうがない。FP2に向けてピエールのクルマに新型パッケージを搭載したよ。実際に走らせて色々学ばなきゃならないからね。ウェットみたいな厄介な状況下でパッケージを評価するのは難しいから、本来やりたかった車のレーキ角に関する作業は行えなかったんだけど、何はともあれ上手く機能していたし、その点はポジティブだったよ。

その他には、パッケージが異なる2台のマシンをウエットとインターの両方のタイヤで走らせて比較するテストも行った。今夜は夜通し色々とやらなきゃならないものが山積みだよ。


雨に翻弄された初日をトップで締め括ったのは、タイトルに王手をかけるメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、3番手にはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。

F1アメリカ・グランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月21日(日)3時から4時まで、公式予選は同6時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。

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