アルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年9月15日イタリアにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅、”自宅シム”での準備経て初イスタンブールへ「競争力を上げていきたい」

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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が、10月8~10日に開催される2021年FIA-F1世界選手権第16戦トルコGPに先立って抱負を語った。

前戦ロシアGPではQ2進出を果たして12番グリッドに付くも、1周目を終えて最後尾20番手に転落。17番手より上のポジションを走る事は一度もなく、4戦連続でノーポイントに終わった。

イスタンブール・パーク・サーキットを走行するのは今回が初。角田裕毅は英国ミルトンキーンズのものだけでなく、自宅に設置した新しいシミュレーターを使って準備を重ねてきたようだ。

角田裕毅は現在、18ポイントを獲得してドライバーズランキング14位につけている。

角田裕毅
トルコGPに向けて

「予選まではすべてが順調だったのですが、ロシアGPは僕にとって不本意なレースになってしまいました」

「例えばスパの時と比べて、インターミディエイト・タイヤでのドライビングで一歩前進できたと感じていただけに、土曜日の午後の予選でコンマ数秒という差でQ3進出を逃してしまい悔しい思いをしました」

「更に決勝では、まったくグリップがない状態で1周目にかなり順位を下げてしまい、その後は終始、ダーティエアーに悩まされてしまいました」

雨のソチ・オートドロームをインターミディエイトを履いたアルファタウリ・ホンダAT02で走行する角田裕毅、2021年9月25日F1ロシアGP予選にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

雨のソチ・オートドロームをインターミディエイトを履いたアルファタウリ・ホンダAT02で走行する角田裕毅

「週末を終えた後はファクトリーでレースの反省をしたり、トルコに向けた準備をしたり、いつも通りのトレーニングに励みました」

「 今は自宅にもシミュレーターがありますので、家でもかなりのラップを走り込みました。もちろん、レッドブルが持つ本格的なシミュレーションとは違いますが、これまでに使ってきた中では一番リアルです」

「シムの主な利点は、コースについて学んで自分のドライビングを研ぎ澄ませる事ができるという点にあります。また、前回のレースで起きた事を復習したり、特定のドライビングを練習したりする事もできます」

「家にシミュレーターがあると便利で、エンジニアと相談しながら彼らが作ってくれたプランに基づいてFP1から予選までのレースウイークエンドのシミュレーションを行うことができます」

「昨年のF2ではトルコでのレースがなかったので、僕にとってはイスタンブール・パーク・サーキットを走るのは今回が初めてです」

「昨年のF1のレースを見ましたが、非常に滑りやすいコンディションでしたね。雨で、というより新しい路面のせいだと思いますが、今週末は幾らかマシな状態になっているのではと思っていますし、そう願いたいです」

「初めて走るコースという事で、いつも通りのプログラムに従って、週末を通して徐々にスピードを上げていくつもりです」

「過去5戦では安定した走りができていましたが、パフォーマンスやペースはあまり良くなかったので、今週末はもう少し調整して競争力を高めていければと思っています」

「ターン8みたいなコーナーもありますし、ドライコンディションであれば尚更、体力的に厳しいコースだと思いますが、実際に走るのを楽しみにしています」

イスタンブール・パーク・サーキットのコースレイアウト図、2020年F1トルコGP


トルコGPの舞台となる全長5,338mのイスタンブール・パーク・サーキットは「ディアボリカ」の愛称で親しまれる屈指の高速の複合コーナー、ターン8が有名で、ヘルマン・ティルケ最高傑作の一つとの呼声も高い。

雨の中で行われた昨年のグランプリでは、予選6番手のルイス・ハミルトンが逆転優勝を飾り、ミハエル・シューマッハが保持する史上最多タイの7度目のF1ワールドチャンピオンに輝いた。2位はセルジオ・ペレス、3位はセバスチャン・ベッテルという結果だった。

F1トルコGPは、日本時間10月8日(金)17時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

F1トルコGP特集