角田裕毅 VS ローソンの”接触寸前”鈴鹿バトル「超高速コーナーだというのに2人は…」とフィッティパルディ
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同じアルファタウリに所属する角田裕毅とリアム・ローソンによるF1日本GPでのバトルはファンだけでなく、ハースのリザーブ・ドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディにも感銘を与えたようだ。
共にソフトタイヤを履いた2人は鈴鹿の1周目に激しいバトルを繰り広げた。スタート直後に角田裕毅は不運にも、タイヤを芝生に落としたルイス・ハミルトン(メルセデス)の減速の煽りを受けた。これがローソンとのサイドバイサイドをもたらした。
ピットウォールにとっての冷や汗もののS字での並走後、ローソンがデグナーで順位を上げると角田裕毅はヘアピンでやり返し、スプーンではチームメイトを押し出す形でローソンが再び前に出た。
F1が公開したローソンのオンボード映像には様々なコメントが寄せられた。偏りが生じるため特に意味はないが、最も多くの支持を集めた2人のユーザーの意見は共に、ローソンはリカルドより優れていると主張するものだった。
2人のバトルについてフィッティパルディは「感銘を受けたよ。セクター1でのサイドバイサイドは最高だった」と振り返った。
「あそこは超ハイスピードだというのに彼らは、4コーナーに渡って横並びの戦いを繰り広げた。一人が若干膨らんだ事で、今にも接触しそうだったね」
決勝レースの前日、アルファタウリは角田裕毅とリカルドの2024年続投を発表した。ローソンは骨折したリカルドの代役として印象的なパフォーマンスを見せてきたが、来年もリザーブドライバーの役割に留まる。
そんな失望の土曜を経て臨んだレースを角田裕毅より一つ上の11位で終えたローソンは、チームメイトより先にフィニッシュした事で幾らか満足したか?と問われると「いや、僕はシートを望んでいるけど、それがない」と答えた。
「だから、クルマに乗るたびにベストを尽くすだけし、出場の機会が続く限りそれを続けていくつもりだ」
この日のアルファタウリ勢にはトップ10を争うほどのペースがなく、またハードタイヤが1セット少なかった事もあり、アルピーヌ勢にポイントフィニッシュを奪われた。
「今日は十分な速さがなかった。正直に言って、今日の僕らのライバルはアルピーヌの2台だけだったと思うけど、彼らはあまりにも速すぎた。だからポイント圏外に終わってしまった。残念だよ。今日はできる限りを尽した」とローソンは続ける。
「ユーキとのバトルはアグレッシブだったけど、フェアなレースだったと思う」
「残念だけど、今日は二人ともトップ10に入るだけの十分なペースがなかったように思う。チームのためにポイントを獲得し、クルマに乗るたびに自分自身を証明していきたい」