”Sっ気”たっぷり角田裕毅、メカニックをやるなら「シートベルト係がいい」
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角田裕毅(アルファタウリ)は、もし自身がドライバーではなくメカニックなら、シートベルトを締める役割がいいと言うが、その理由は実にイタズラ好き、”Sっ気”溢れるものだった。
テクニカル・ディレクター、チームマネージャー、チーム代表など、F1チームは様々な専門職で成り立っている。その内の1つがマシンの整備を担当するメカニックだ。
もしドライバーではなくアルファタウリのメカニックだとしたら、どんな仕事がしたいか? そう問われた角田裕毅は動画「BEHIND THE VISOR」の中で”Sっ気”たっぷりに次のように答えた。
「ドライバーのシートベルトを締めるメカニックですかね。だって、そのドライバーが気に入らなかったり、パフォーマンスがダメだったりしたら、思いっきりベルトを締めて良いんでしょう?(笑」
「それにドライバーを間近で見れますしね。どんな顔してるのかなって。だからシートベルトを締める仕事かな」
「逆にタイヤ交換の仕事はやりたくないです。あれは危険過ぎるので…」
F1のメカニックになるために必要な資格といったものは特にないそうだが、その分だけ、スキルや経験、知識が何よりモノを言う。故に、多くは厳しく長い下積みを経てF1キャリアをスタートさせる。
1台のピットストップ作業には20人近くのクルーが関わっている。メカニックはクルマの組立、整備、修理、清掃、給油などの通常業務に加え、レース中は2台のマシンのピットサービスを担当する。
コンマ1秒の違いが勝敗を分けるため、メカニック達はレンチに代えてタイヤを手に取り、何千回もの練習を重ねて腕を磨き、工程を最適化する。
角田裕毅は「メカニックは尊敬の対象ですね。2、3秒以内でホイールを交換しちゃうんですから、本当に感心させられます。タイヤ、重いですからね」と付け加えた。
同じ質問に対してピエール・ガスリーは、自堕落な一面を見せてチームメイトと同じ様に笑いを誘った。
「給油する係かな。椅子に座って最初から最後までレースを見れるだろうから! 週末の仕事の中で一番おいしい仕事なんじゃないかな(笑」
F1では2010年以降、レース中の給油が禁止されているため、一旦レースがスタートしてしまえば給油係は不要だ。