トヨタ、開発中のハイパーカー「GR Super Sport」を公開…ルマン24決勝を前にサルト・サーキットを走行
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TOYOTA GAZOO Racingは2020年第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に、2021年のFIA世界耐久選手権(WEC)ル・マン・ハイパーカー規定に投入を予定している「GR Super Sport(仮称)」の市販車モデルを公開した。
公開された「GR Super Sport」はオープン仕様の特別版で、GRのカモフラージュ柄が施され、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツと村田チーム代表が乗り込み、デモンストレーションラップの披露が行われた。
「GR Super Sport」は、”WEC参戦の意義を具現化し、TS050 HYBRIDの魅力を可能な限りダイレクトに、そして扱いやすくしたスーパースポーツカーを世に出したい”との想いから開発が進められており、2018年と2019年にル・マン総合優勝を果たしたTS050 HYBRIDがベースとなっている。
流麗かつ斬新なフォルムの中には、実戦で鍛えられたV6ツインターボエンジンやトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)の搭載が計画されている。トヨタが目指しているのは、高効率のEVシステムと希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した次世代のスーパースポーツカーだ。
アレックス・ブルツにとって「GR Super Sport」のステアリングを握るのは今回が初。デモランという事で、限界まで性能を引き出すような走りをしたわけではないが「すでに高いパフォーマンスとポテンシャルを秘めている事が感じられた」と上々の評価を下した。
「運転中は、特に四輪駆動とハイブリッドシステムにTS050 HYBRIDとの類似性を感じた。エンジニア曰く”それはこのクルマの本当のパフォーマンスのほんの一部に過ぎない”ということなので、近い将来、またこのクルマをドライブできる日を本当に楽しみにしている」