ホンダの田辺豊治とトロ・ロッソのフランツ・トスト
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トロロッソ、F1選手権9位に転落「問題はホンダエンジンではなく車体の開発不足」

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スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表は2018シーズンを振り返り、成績が奮わなかった原因はドライバーやホンダエンジン等ではなく、シャシー側の開発不足にあったとの認識を示した。

「バーレーンやモナコ、そしてブダペストのように、ハイパーソフトが投入され最大ダウンフォースを使う低速のレーストラックでのパフォーマンスは本当に素晴らしかった」

トスト代表が語るように、ピエール・ガスリーが第2戦バーレーンGPで4位、第12戦ハンガリーGPで6位入賞を果たすなど、今年は幾つか印象的なリザルトのレースがあった。だが最終的な獲得ポイントは33点に留まり、トロロッソは2012年以来となるコンストラクターズ9位に転落した。

ホンダとの提携決定のタイミングが遅かったため、今季STR13は前年マシンをホンダ製パワーユニットに合わせ込んだ”間に合わせ仕様”のクルマであった。テクニカル・ディレクターのジェームス・キーの引き抜き事件等もあり、車体側の開発は思うように進まず、まともなアップデートの投入は、シーズン最終盤のアメリカGPを待たなければならなかった。

「本来であれば更なる研究開発が必要であったため、決して簡単なシーズンではなかった。だがホンダの方は最終的に目標を達成してみせた。現在我々が抱えている問題は、パワーユニット側ではなく車体側にあるんだ」

トスト代表はRACERに対して、2019シーズンに向けて何が課題で何をやるべきなのかを説明した。

「我々はマシンのパフォーマンスを改善させなければならない。空力面には満足できていないし、メカニカル面にも手を入れる必要がある。とは言え、その事はちゃんと理解してる。正しい方向に進めると良いんだが」

トロ・ロッソは大規模チームと比べて少ない予算で運営されているため、シーズン中盤から終盤にかけての開発競争で敗れ去り、年間を通して成績が下降の一途を辿る傾向がある。ところが、今年はシーズン後半の方が安定したパフォーマンスを示していた。その背景には、COTAで投入された新型フロントウイングとフロア、そしてホンダのスペック3パワーユニットがあった。

「何度か期待通りのパフォーマンスを発揮できなかったレースもあった。最終的にはバランスのとれたシーズンだったと言いたいところだが、リザルトには満足していない。もっと上の結果を望んでいたからね。来年に向けて更なる改善を行うため、社内の一部で組織変更を実施した」

ジェームス・キーは未だにマクラーレンに合流できていないものの、既にファエンツァでの仕事は行っておらず、トロロッソの最高技術責任者のポジションは空白のまま。部門再編の動きはこれに関連したものとみられる。

なお2019年は、親チームのレッドブル側からギアボックスやサスペンション等が提供され、成功を収めているハース=フェラーリに似通ったモデルを採用する事が決定。完全独立の開発体制を敷いてきたスクーデリア・トロロッソも変革の時期を迎える。