F1カレンダー初登場という事で、非常に高い注目を集めるムジェロ・サーキットでのF1第9戦トスカーナGP（Formula 1 Pirelli Gran Premio Della Toscana Ferrari 1000 2020）が、9月11日(金)から9月13日(日)までの3日間の日程で開催される。F1開催コースとしては史上71番目。

現地イタリアと日本の時差は7時間。予選と決勝を含む全セッションが日本時間の夕刻から夜の時間帯にかけて開催される。2020年シーズンも地上波やBSでのテレビ中継は行われず、視聴に際しては有料放送か有料ネット配信サービスを利用する必要があるが、いずれも無料期間を設けているため上手く利用したい。

F1を見るための3つの方法

コース及びレース概要

© Getty Images / Red Bull Content Pool

戦いの舞台となるのはフェラーリが所有するムジェロ・サーキット。丘陵地帯にある全長5,245m、全15コーナーを持つレーシングコースは低速コーナーがターン1の1箇所のみの超高速サーキットで、エンジン全開率（全長に対する全開距離の割合）は70%を超える事が予想されている。

F1の公式セッションが開催された事がないため参考となるが、2004年に当時フェラーリに所属していたルーベンス・バリチェロが1分18秒704の非公式レコードを記録している。

最も遅いコーナーは時速120kmのサン・ドナート（ターン1）、逆に最も速いコーナーはアラビアータ（ターン8・9）となるが、恐ろしいことにF1マシンではエンジン全開が予想されており、時速260～70km程度の速度が見込まれている。

ムジェロのアスファルトは攻撃的で知られており、タイヤへの負荷が大きい。2011年に全面再舗装されている。タイトなシケインやビッグブレーキはなく、ブレーキへと負荷は低い。

ムジェロ・サーキット

週末の現地天気

執筆時点での天気予報では、今週末のトスカーナは概ね安定した気候に恵まれ、金曜の夜に若干ににわか雨がある可能性もあるが、日中は3日間とも晴天に恵まれる見通し。予想される最高気温は29℃程度、最低気温は17℃程度と、コンディションとしては暑くなりそうだ。

開催スケジュールと放送日程

ベルギー・グランプリは3回のフリー走行と予選、そして決勝の全5セッションで構成される。FP1は日本時間9月11日(金)18時に開始され、決勝は13日(日)22時10分にフォーメーションラップを迎える。フジテレビ及びDAZNともに、フリー走行、予選、決勝の全セッションがノーカット生中継される。

フジテレビNextでは川井一仁、森脇基恭、津川哲夫の各氏が解説を務める。実況は小穴浩司アナウンサー。放送開始時刻は、フリー走行と予選がセッション開始10分前、決勝は40分前となる。

スポーツチャンネルDAZNでは、小倉茂徳、田中健一、中野信治、中島秀之、サッシャの各氏が実況・解説を行う。国際映像以外にもライブタイミングやオンボードカメラ映像を一つの画面で楽しめる「F1ゾーン」が決勝で配信されるほか、サポートレースのFIA-F2選手権（プラクティス・予選は英語実況）とF3（全英語実況）も配信される。下記はすべて日本時間。

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タイヤ選択

高速コーナーが目白押しというだけでなくアスファルトの攻撃性が高いことから、最も硬く耐久性が高いC1～C3コンパウンドが投入される。

今季のコンパウンドは昨年型と全くの同一仕様ながらも、昨シーズンまでとは異なりアロケーションは全ドライバー共通の固定制で、第9戦に関してはソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セットに固定される。参考：2020年F1タイヤ配分表

• ハード： C1
• ミディアム： C2
• ソフト： C3

F1トスカーナGP特集