スージー・ウォルフ、女性限定「F1アカデミー」の経営に参画
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元ウィリアムズF1テストドライバーで、昨年までヴェンチュリー・フォーミュラEチームのCEOを務めていたスージー・ウォルフが、今年初年度を迎える女性限定シリーズ「F1アカデミー(F1 Academy)」のマネージング・ディレクターに就任した。
F1アカデミーはF4に相当するタトゥースの第2世代シャシー「T421」によるワンメイク・シリーズで、ART、カンポス、カーリン、MP、プレマの5チームが各々3名のドライバーを起用。計15台で争われる。
The next chapter begins as I join @f1academy as Managing Director.
This is an opportunity to promote genuine change in our industry by creating the best possible structure to find and nurture female talent on their journey to the elite levels of motorsport, on and off track. pic.twitter.com/7BQCz5Uo0L
— Susie Wolff (@Susie_Wolff) March 1, 2023
メルセデスF1チーム代表兼CEOのトト・ウォルフの妻でもあるスージーは、ウィリアムズの開発ドライバーとして2014年から2015年にかけて4回のF1フリー走行に参加。女性ドライバーとしては、1992年のジョバンナ・アマティ以来となる公式セッション出走を果たした。
F1以前にはフォーミュラ・ルノーUKやイギリスF3、そして7シーズンに渡ってドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に参戦した経験を持つ。
2015年にレーシングドライバーとしての現役引退を発表すると、チーム代表およびCEOとしてフォーミュラEに参戦するヴェンチュリーを指揮・監督した。
スージー・ウォルフはF1のステファノ・ドメニカリCEO、そしてF1アカデミーのゼネラルマネジャーを務めるブルーノ・ミシェルの下、マネージング・ディレクターという立場で将来性ある若手女性ドライバーの育成と支援に取り組んでいく。
スージー・ウォルフについてドメニカリは「ドライバーとしてもチーム代表としても、モータースポーツの最高レベルに到達するために何が必要かを理解している素晴らしい人物だ」と評した。
「彼女は豊富な経験と実体験を元に、レースピラミッドの中で成長の道を歩むドライバーたち、そして我々全員に大きな利益をもたらしてくれるだろう」
スージー・ウォルフは「F1アカデミーはレースを超えた何かを体現できる」として、「才能と情熱と決意を以て自分の夢を追えば、そこには無限の可能性があるのだという事を世界中の女性たちに気づいてもらえるきっかけになるはずです」と付け加えた。
「これは私にとって、これまでに培ってきた経験と、多様性および発掘・育成に対する情熱を組み合わせた新しいキャリアの始まりでもあります」
「プロフェッショナルとしてばかりでなく私個人にとっても意味のある役割を私に任せてくれたステファノに感謝しています」
F1アカデミーのドライバーラインナップは現時点で半分近くが発表されており、そのうちの2名はアビ・プーリング(カーリン)とリーナ・ビューラー(ART)という、F1チームの育成プログラム生(アルピーヌとザウバー)となっている。
2023年シーズンは1大会3レース制で計7大会が予定されており、4月28日〜29日のレッドブル・リンクで開幕を迎え、10月20日〜22日のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で閉幕する予定だ。