召喚連発F1カナダ、角田裕毅含む9名の審理でスチュワード忙殺

ピットレーンに並んでグリーンフラッグを待つフェラーリSF-23を含むF1マシンの行列、2023年6月17日F1カナダGP予選にてCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1カナダGPの2日目はレギュレーション違反が疑われる事例が相次ぎ、スチュワードによる召喚祭りの様相を呈した。以下のように6月17日(土)に発行された召喚状は計12件、対象ドライバーは9名に及んだ。

ドライバー 召喚理由 裁定
角田裕毅 ヒュルケンベルグへの走行妨害 降格
ルクレールへの走行妨害 不問
ルクレール 角田裕毅への走行妨害 不問
ガスリー サインツへの走行妨害 不問
ヒュルケンベルグ 角田裕毅への走行妨害 不問
赤旗規定違反 降格+ペナポ
オコン ストロールへの走行妨害 不問
ストロール オコンへの走行妨害 降格
サインツ ガスリーへの走行妨害 降格
アルボンへの走行妨害 不問
アルボン タイヤ返却義務違反 罰金
サージェント タイヤ返却義務違反 罰金

FP3に関連しては計3件のインシデントが発生。審理を経て裁定が下った。

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の走行を「不必要に妨害」した疑いがあるとして召喚されたカルロス・サインツ(フェラーリ)は、前後車両との接近を避けるための動きであった見なされ不問となった。

ウィリアムズは、アレックス・アルボンとローガン・サージェントの各車においてタイヤ返却義務を怠りF1競技規定第30条4項b)に違反。各5,000ユーロ、計1万ユーロ(約151万円)の罰金がチームに科された。ウィリアムズは「見落としがあった」と責任を認めた。

残りの8件は予選中に発生。走行妨害が相次いだ。

角田裕毅(アルファタウリ)はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)との間で発生した別個のインシデントに関して各々聴取を受けた。

ルクレールとの一件に関しては両者共々、不問とされたが、ヒュルケンベルグに対する走行妨害は認定され、3グリッド降格ペナルティが科された

またヒュルケンベルグも赤旗規定によって3グリッド降格ペナルティが科される事となり、13年ぶりの自力での最前列は幻と消えた。

FP3での一件についてはお咎めなしとなったものの、予選でのピエール・ガスリー(アルピーヌ)に対する走行妨害は競技規定違反の判断が下り、サインツは3グリッド降格ペナルティを受け11番グリッドに後退した。

母国予選を13番手で終えたランス・ストロール(アストンマーチン)もエステバン・オコン(アルピーヌ)に対する走行妨害によって3グリッド降格ペナルティが科された。

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