ピエール・ガスリー、進捗に励み「良い結果を残せない理由は何処にもない」
今季5戦を終えてスクーデリア・アルファタウリはコンストラクター・ランキング7位と苦戦しているものの、ピエール・ガスリーはこれまでの進捗に満足しており、第6戦スペインGPに向けて「良い結果を残せない理由は何処にもない」と自信を示した。
昨年のバルセロナでガスリーは12番グリッドにつくも、スタートの際にグリッドをはみ出て停車したとして5秒ペナルティを科され最後尾にまで後退。だがソフトタイヤを履いた最終スティントで怒涛のオーバーテイクを重ね、見事10位入賞をもぎ取っている。
良い結果を残せない理由は何処にもない
ピエール・ガスリースペインGPに向けて
マイアミでの週末は望んでいたような結果にはならなかったけど、前向きな要素が幾つかあったし、ヨーロッパラウンドの始まりを楽しみにしている。
2台揃ってQ3に進出して7番手と9番手と、マイアミでの予選は今シーズンのベストではあったものの、レースはかなり早い段階でフロアにダメージを負ってダウンフォースを大きく失ってしまった。おかげで厳しかったけど、それでもなおアルピーヌ勢と7・8位争いができたのは励みになった。
実際、フェルナンド(アロンソ)と接触するまではかなり順調だったんだ。それだけに、あの接触によってポイント獲得に値するだけのレースが台無しになってしまって本当に残念だ。でもパフォーマンスは明らかに向上しているし、今後のレースで良い結果を残せない理由は何処にもない。
第6戦はバルセロナだ。2020年は9位、昨年は10位でフィニッシュした。各車のパフォーマンスや相対的な競争力が明確になると言う点で、スペインでの週末はいつだって重要だ。僕らとしてはライバルとの位置関係を把握する必要がある。今の中団は本当にタイトで、少しトップ集団に近づいたかと思うと、コンマ2秒の差であっという間に後退してしまうような状況だ。
ここはオーバーテイクが難しい。コース特性的に、今年のマシンであってもそれは変わらないだろうね。とは言っても現時点で予測するのは難しいから、何が起こるか様子を見てみる必要がある。
オーバーテイクの数が従来の10倍以上も記録されるような事があれば驚きだから、僕らとしては予選で上位に食い込むことが重要だ。
チームとしては兎に角、今まで通りのやり方でやっていくしかない。僕はそれが結果に結びつくと思ってる。
プレシーズンテスト会場ともなったF1スペインGPの舞台、カタロニア・サーキットは、全長4675mに16コーナーを有するマシン総合力が試されるコース。事実上、欧州ラウンドの初戦という事で多くのチームが大規模なアップグレードを持ち込む。
昨年のグランプリではルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、バルセロナでの5連覇を達成した。
F1スペインGPは、日本時間5月20日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。