スチュワードの判断が表彰台ラッセルと4位ペレスの勝敗を分けた、とレッドブル代表ホーナー
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セルジオ・ペレス(レッドブル)はF1スペインGPで4位に終わり、ジョージ・ラッセル(メルセデス)は3位表彰台に滑り込んだ。6列目に並んだ両者の結果を分けたのはスチュワードの判断だとレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は考えている。
オープニングラップのターン2に向けてニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)と横並びになったラッセルはコーナーをカット。エスケープ・ロードを通ってターン3を前にヒュルケンベルグの後方でコースに合流した。
LAP 1/66
Contact between Hamilton and Norris around Turn 2 💥
Norris has to pit immediately for a new front wing #SpanishGP #F1 pic.twitter.com/Y5zD8NGNbi
— Formula 1 (@F1) June 4, 2023
コース外に出てアドバンテージを得た疑いがあるとしてスチュワードは一件を記録したものの、これ以上の調査の必要はないと判断。ラッセルにペナルティが科されることはなかった。
結果、12番グリッドのラッセルは今季初となる3位表彰台に上がった。その一方で11番グリッドからスタートし、グランドスラム達成に足るRB19をドライブしたペレスは3.5秒遅れの4位でチェッカーフラッグを受けた。
ペレスの敗因についてレッドブルの指揮官は「序盤の数周」にあったとして「あまり良いスタートを切る事ができなかった。ジョージはコース外に持ち逃げしたもののペナルティを科される事はなかった」と語った。
「これが1日の終わりの差に繋がったのだと思う」
「チェコのレースはみるみる力強さを増していき、特に最終スティントは本当に力強さを取り戻していた。表彰台には周回数足らなかった」
コースアウトした理由について、ヒュルケンベルグとの衝突を避けるためだと説明したラッセルは、レース終盤にカルロス・サインツ(フェラーリ)をオーバーテイクした際、エンジニアから「堅実な仕事だ」と伝えられると「堅実なだけ?」と不満そうに返し、チーム代表のトト・ウォルフから「素晴らしい」との一言を引き出した。
6月4日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2023年F1第8戦スペインGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がグランドスラムを達成して通算40勝目を飾り、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルとメルセデス勢がダブル表彰台に上がった。
ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月17日のフリー走行1で幕を開ける。